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「東京五輪の出場は通過点にすぎない」 川崎の19歳新星が見据える2年後の壮大な野望

Football ZONE web 9/27(火) 14:00配信

先発に抜擢された三好が横浜FM戦で巧みなループシュート決める

 川崎フロンターレは25日、J1セカンドステージ第13節の横浜F・マリノス戦をホームに迎え、3-2で勝利を収めた。この日、先発に抜擢されたMF三好康児が貴重な追加点を決め、勝利に貢献した。

 後半39分、左サイドからのスルーパスを相手DFの間で受けた三好は、そのままドリブルでボックス付近から侵入。GKの飛び出しを冷静に確認すると、緩やかなループシュートでゴール右隅に流し込んだ。

 試合後、三好は自身の得点を「足がだいぶきていたので、シュートを打つタイミングで振り抜くのではなく、意表を突く浮き球で狙おうと判断しました」と振り返ったが、自身のミスから2失点目を招いたことに対しては「点を取っても失点に絡むようじゃ次は使われない。だから素直に喜べる勝利じゃないです」と自らに厳しい言葉を投げた。

 三好は19歳ながら、J1出場記録を二桁台に伸ばした。「多少余裕を持ってプレーできるようになってはきました。すべきでないこと、するべきことの瞬時の判断にも慣れてきました」と、一歩ずつ着実に経験を積み、自信を深めている段階だ。

 この試合でも、エースのFW大久保嘉人が累積警告により不在のなか、その空いた枠に選ばれたのが三好だった。1トップにFW小林悠が入り、2列目の一角を任されると、結果が求められる位置で“ゴール”という最高の形でその期待に応えてみせた。

「ロシアW杯にも選ばれるチャンスはある」

 三好は1997年生まれの世代。つまり、東京オリンピック世代だ。そのことについて意識をするか否かを尋ねられた際は、予想外な言葉を口にした。

「東京五輪の出場は、あくまで通過点にすぎないと思っています。それに、東京五輪より前にロシアワールドカップ(W杯)がありますしね。2年後は21歳なので、活躍次第で呼ばれるチャンスは全然あると思っています。そこを目指しています」

 東京五輪はキャリアにおいて通過点と言い切った三好は、それよりも前に2018年に開催されるロシアW杯への出場を目指していると明言した。

 この日の試合では、中盤のマッチアップで相手MF中町公祐とのやり合いがエキサイトするシーンもあったが「相手が怒って冷静さを失ってくれれば、それに越したことはない。自分としてはやりやすくなるので」と、毅然とした物腰で振り返った。締めくくりは「正直、ヒーローインタビューの内容も考え始めていたんですけどね……。(失点に絡んだのが)もったいなかったなって」と笑顔を交えて口にし、将来の大物ぶりも予感させた。

 主将のMF中村憲剛は「あまり騒ぎすぎないでほしいけど……あいつには東京五輪が見えてきているからね」と、川崎の未来を担う19歳に期待の言葉を添えていた。東京五輪ではエース候補として期待が寄せられるなか、三好が抱く野望と現在の成長スピードを考えれば、それよりも前にロシアW杯出場を叶えることも決して不可能ではないだろう。

城福達也●文 text by Tatsuya Jofuku

最終更新:9/27(火) 14:00

Football ZONE web

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