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「大きな夢を世界で叫べ!」 堀江貴文が語る日本のスタートアップが世界で勝つ方法

Forbes JAPAN 9/27(火) 8:00配信

世界最大級のスタートアップイベント「STARTUP WORLD CUP」の日本予選が9月21日、東京国際フォーラムで開催された。主催はアメリカに本社を構えるFenox Venture Capital。



14か国16か所で地域予選大会が開催され、ファイナリストは2017年3月24日(米国時間)にサンフランシスコで開催される決勝大会への参加権が得られ、100万ドル(約1億円)の投資賞金をかけて競い合う。

日本予選では、同イベントの仕掛け人でもあるアニス・ウッザマン氏(Fenox VC共同代表パートナー兼CEO)と堀江貴文氏(SNS media & consultingファウンダー)によるトークセッションが行われ、Forbes JAPAN副編集長 兼 WEB編集長の谷本有香がモデレーターを務めた。セッションでは、日本のスタートアップが世界で勝っていくための条件など、熱い議論が交わされた。

谷本有香(以下、谷本):ウッザマンさん、なぜ、世界規模のスタートアップイベントを作ったのか、また、そこに日本の起業家が参加する意義、メリットを教えてください。

アニス・ウッザマン氏(以下、ウッザマン):日本とアメリカ、中国とアメリカなど、個別のイベントはありますが、全世界をつなぐイベントはこれまでありませんでした。各国の起業家や投資家、企業をつなぐプラットフォームを作りたいと考えたのがきっかけです。

ファイナリストに選ばれるメリットは、サンフランシスコに行ってプレゼンして優勝を競うだけではありません。決勝大会には2,500人の観客が集まりますが、その中には600人もの投資家がいて、彼らが賞金以上の投資をしてくれる可能性もありますし、アップルやグーグル等の大手企業も参加しているので、彼らと業務提携できるチャンスもあります。

谷本:堀江さん、グローバルな競争環境で勝つためには、どのようなことが必要だとお考えですか。

堀江貴文氏(以下、堀江):本日の予選大会の審査項目にもあったように、資金調達力が重要になってきています。特に最近のスタートアップ業界は、上場前に莫大な資金調達をして成長するユニコーン企業のようなスタイルが当たり前になりつつあるので、日本でスモールIPOするのは止めたほうが良いのではと思います。

今回出てきた10社は、非上場で20~30億円調達できているところばかりだったので、このまま頑張ってほしいですね。

先日LINEが上場して話題になりましたが、数千億~1兆円規模の上場をしても、世界基準では最低ライン。これからますます資金力の勝負になってくるはずです。フェイスブックがインスタグラムを10億ドルで買収したとき、高いと言われていましたが、全然高くないんですよ。今後もフェイスブックは、将来の競合になりそうな企業をどんどん買収していくはずです。

ウッザマン:ソニーや東芝のような大企業を作るためには、日本でスモールIPOを目指すのではなく、やはりグローバルを狙っていく必要があります。日本は人口も減ってきているので、そこを狙っていかないと、今後はユーザー数の担保が難しくなっていくでしょう。

谷本:グローバル化する上で、日本からスタートして世界に出ていくやり方もあるし、メルカリのように最初から世界に向けて事業展開するやり方もあります。どのように展開するのが最適なのでしょう。

堀江:世界のマーケットを取りにいくなら、もちろん最初からグローバルを意識してサービスを構築すべきです。グローバルで勝ち残っていくには優秀な人材の獲得が重要ですが、そのためには彼らにインセンティブを与える必要があります。

もちろん、お金の面だけでなく、自分の会社は今後グーグルやフェイスブックのような大企業になる可能性がある、というような夢を語れないと、優秀な人材の獲得は難しいでしょう。

ウッザマン:シリコンバレーにはVCが何千社もあって、集まる資金も日本とは桁違いです。出資を受けることで時価総額も大幅に上がります。NASDAQに上場したらビリオネアは当たり前。ぜひ日本のスタートアップには、大きな夢を見て、最初からグローバル展開を目指してほしいですね。

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最終更新:9/27(火) 8:00

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