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アップル、音声アシスタント機器を市場投入か

JBpress 9/27(火) 6:00配信

 米アップルが長年かけて開発してきた家庭用音声アシスタント機器は、ついに研究開発のラボから飛び出て、実用試験の段階に入ったと米国の通信社やメディアが伝えている。

■ エンジニアらが自宅で試験

 この話題を最初に伝えた米ブルームバーグによると、アップルは2年以上前から家庭用音声アシスタント機器の開発プロジェクトを始めていた。

 そして、このプロジェクトは、すでに初期の研究開発の段階を終えており、アップルのエンジニアらは現在、試作機を自宅に持ち込み、ひそかに実験を行っているのだという。

 アップルでは、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が、新型「iPad」発売前の半年間、自宅で使っていたことが知られている。

 同社はまだ計画の最終決定には至っておらず、プロジェクトは今後中断する可能性もあるが、もしこれが実現すれば、昨年4月に発売された「Apple Watch」以降で最も重要な新型ハードウエア製品がアップルから登場することになるとブルームバーグは伝えている。

 ブルームバーグによるとアップルの機器は、米アマゾン・ドットコムの「Echo(エコー)」などと同様に音声命令で家電製品や照明機器などを操作したり、玄関の鍵を閉めたりすることができる。

 ただしアップルは、アマゾンの機器や、米グーグルが年内に発売すると見られている機器と差別化するために、より先進的なマイクやスピーカーを導入する計画だという。

■ 顔認証センサーを搭載か? 

 アップルの音声アシスタント機器については、これまでにも様々に報じられいた。

 例えば米国のテクノロジーニュースサイト、ジ・インフォメーションは今年5月、アップルが「iPhone」などのモバイル端末向けに提供している音声アシスタントサービス「Siri」を利用できる、単体の専用機器を開発していると伝えていた。

 また米シーネットも、アップルのアシスタント機器にはカメラと顔認証機能が搭載されると、伝えていた。

 今回のブルームバーグの報道によると、現在試験中の試作機の一部には顔認証センサーが搭載されているという。

 アップルは過去2年の間に、モーションキャプチャー技術を手がけるスイス企業、フェイスシフト(Faceshift)や、顔の表情分析技術を手がける米エモティエント(Emotient)などを買収したと伝えられた。

 これらの技術によって、室内にいる人やその人の感情の状態によって異なる対応をする機器が開発される可能性があるという。

■ 「Siri」を改良するプロジェクトも同時進行

 またアップルは、Siriの改良に向けた取り組みも始めている。これは社内で「Invisible Hand(見えざる手)」と呼ばれるプロジェクトで進められている。同社は3年以内にSiriの音声命令だけで、同社の各種機器を完全制御できるようにするシステムを実現させたい考えだという。

 iPhoneの四半期販売台数は昨年10~12月期に前年同期比で横ばいとなり、今年1~3月期と4~6月期はそれぞれ同16%と同15%減少した。こうしてiPhoneの販売が連続して落ち込む中、同社のクックCEOは、収益を押し上げるための新たな方法を模索している。

 iPhoneと連携するこうしたスピーカー型アシスタント機器によって、iPhoneは再び販売を伸ばせるかもしれないと、ブルームバーグは伝えている。

小久保 重信

最終更新:9/27(火) 6:00

JBpress

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