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北朝鮮の核弾頭小型化 “ブースト型原爆”と“ノドン”の脅威

デイリー新潮 9/27(火) 11:00配信

 金正恩はまともな外交交渉はできないからか、正気の沙汰とは思えない強硬路線を突き進む。9月9日、通算5度目の核実験を強行し、「核弾頭の小型化に成功した」と宣言した北朝鮮。今や日本にとって、かの国の核弾頭小型化は最大の脅威に成長したのである。

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 核実験の第一報を聞いた後、ある政府高官はこんな不安を口にした。

「今度の実験は、政治的パフォーマンスとは明らかに違うだろう。あれだけ正確にミサイルを3発撃った直後の核実験だ。ミサイルに核を搭載することは十分に考えられる」

 この言葉の真意は、後ほど解説するとして、今回の実験は過去4回と同様、北朝鮮北東部・豊渓里(プンゲリ)にある実験場で行われた。

 爆発の規模は少なくとも10キロトン以上で、過去最大規模。威力は「広島型」に匹敵するという。

 そして最も注目すべきは、北朝鮮が実験後「小型化、軽量化した核弾頭を必要なだけ生産できるようになった」などと宣言したことである。

■「ブースト型原爆」

 だが、北朝鮮という国は平気でウソをつく。この宣言を額面通りには信じられないが、

「私は以前から、北朝鮮による核兵器の小型化・弾頭化はかなり進んでいると指摘してきました」

 と話すのは、元航空自衛官で軍事ジャーナリストの潮匡人氏。

「他の核保有国の例を見ても、3~5回の実験で核弾頭化技術を獲得しています。北の核実験は今回で5度目ですし、これまでの実験の内容や当局の発表を見る限り、小型化がハッタリだと判断する根拠はありません。小型化した核爆弾をミサイルの弾頭に搭載できても、実戦運用する技術が確立していない可能性がある。ですが、それが完成するのに2年はかからない。遅くとも来年には手にすると考えるべきです」

 今回の爆発は、ウラン型やプルトニウム型といった通常の原爆ではなく、「ブースト型原爆」と呼ばれる兵器によるものと言われる。

「ブースト型とは、原爆と水爆の中間のようなものと考えてください。原子核の核分裂に伴うエネルギーを利用する原爆に対し、水爆は三重水素(トリチウム)などの原子核の核融合エネルギーを利用します。その威力は原爆の1000倍とも言われ、まさに最終兵器です。核融合を起こすには、1億度もの熱が必要なため、起爆に原爆を使う。一方、ブースト型原爆は、通常の原爆の中にトリチウムなどの核融合物質を組み込むことで、ウランやプルトニウムの核分裂を促進させ、威力を増強するものです」(同)

 現在、殆どの核保有国の主力兵器は、このブースト型だという。その理由は、

「水爆は構造上小型化が難しく、よほどの大型ミサイルでないと搭載できません。それに対し、ブースト型は同じ大きさで通常の原爆より威力が強いので、使い勝手が良いのです。例えば、今度の実験で使われた爆弾の威力は、少なくとも10キロトン以上と言われています。広島に投下されたウラン型原爆『リトルボーイ』の威力が15キロトンですから、ほぼ同じと言えます。しかし、リトルボーイは重すぎて、とてもミサイルの弾頭になりません。つまり、ミサイルの弾頭くらいまで小型化しても、なお広島くらいの都市を1発で壊滅させる破壊力があるのです」(同)

 今回の爆発の威力を30キロトンと推定する学者もいる。その場合は、広島の原爆の2倍の威力になる。当時、広島では20万人の死者が出た。人口密集地帯に今回のブースト型原爆が落ちたら、50万人、100万人の死者が出てもおかしくないのだ。

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最終更新:9/27(火) 11:00

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