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浮気とは違う…オープンな複数愛「ポリアモリー」ってアリ?

女子SPA! 9/27(火) 16:20配信

 不倫がカジュアルになりつつある昨今、過剰に騒がれるのは芸能人だけで、一般人の愛情劇は多様化している模様。しかしそこには喜劇や悲劇もあるようです。

 セカンドパートナー=友達以上恋人未満、プラトニック不倫=婚外片思い、等々関係性もバラエティに富んでおりますが、今一番ホットなのはポリアモリー(複数愛)ではないでしょうか。

◆全員が納得して、複数の人とつきあうポリアモリー

 ポリアモリーを簡単に説明すると――。

 交際相手および親密な関係を同時期に複数持つこと。かつ、すべての関係者がすべての状況に合意していること。

 つまりオープンマインドな複数恋愛=ポリアモリーなのです。

 現在の日本は一夫一妻制ですし、好きな人が複数いたとしても、それを公言するのは、はばかられます。不倫がまかり通っていようが、便宜上、隠れて実行しますよね。とはいえ、数人の異性の間で心が揺れたり迷ったりというのは、誰もが経験していることではないでしょうか。

 ポリアモリーな人達って、ある意味純粋なのかもしれない、と考察するわけです。そういった諸事情は、この本にも詳しく書かれています。

『ポリアモリー 複数の愛を生きる』(著:深海菊絵、平凡社新書、2015年)

 同書によると、複数恋愛といっても、立ち位置のようなものがあります。ランク付けとでも言いましょうか。

・第1パートナー……法的な繋がりの有無にかかわらず、長期的に深く関わり合うパートナー。

・第2パートナー……長期的に深く関わり合う関係だが、住居、金銭などは別にするパートナー。

・第3パートナー……デートをする間柄だが、日常生活で頼り合う仲ではないパートナー。

(以上、『ポリアモリー 複数の愛を生きる』より抜粋)

◆やっぱり「嫉妬」を乗り越えるのは大変

 ここで問題になってくるのは、嫉妬という感情です。自分の第1パートナーが新たに第1パートナーを作り、第2パートナーに格下げ(といった表現には語弊があるかもしれませんが)になった場合、相手女性を憎んでしまったりしないのでしょうか。嫉妬心は思わぬところから生まれるもの、飼いならすのも至難の業といえそうですが。

 ポリアモリーはフリーセックスとは違い、身体だけではなく精神のふれあいも大切にします。パートナーが複数いるポリアモリーだからこそ、嫉妬心も複雑なのではないか、と勘繰ってしまうのです。

 実際、同書によると、ポリアモリスト達の約8割が嫉妬を感じたと言っています。ただ、対処法も実にオープンで、嫉妬心をパートナーに打ち明けたり、嫉妬心を自分のために活用するというのです。具体的には、自分達の関係を改めて考え直す、問題点を洗い出してみる、などでしょう。

 そもそも複数恋愛を選んだ、あるいは生まれながらの体質ならば、嫉妬も細分化され、身近になっていくもの。嫉妬心すら味方につけるという考え方は、ポリアモリーでなくても見習いたいところです。

◆束縛しない愛の形はうらやましくもある

 嫉妬の他に湧き上がる感情は、独占欲ではないでしょうか。ポリアモリーに見る、束縛しない愛の形は、うらやましくもあり信じがたくもあります。

 上っ面だけを見てしまえば、不謹慎とかふしだらといった言葉で片付けられてしまいそうなポリアモリー。されど、そこには広くて深い愛情劇が繰り広げられているのです。

 SNSだけの交流とか、すべてがドライになりつつある昨今、ポリアモリーは一見新しいようでいて、人間的な関係性は昔気質で熱いと思うのは私だけでしょうか。そして複数恋愛云々に関わらず、人って本質的には熱いつながりを求めているのではないでしょうか。

 とにもかくにも、すべての感情のベースは愛。秋風が夏のほてりを冷ましてくれる今日この頃、さまざまな愛の形について、思いを巡らすのも一興です。

<TEXT/森美樹>

●森美樹:1970年生まれ。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓。最新刊『幸福なハダカ』(同)が発売に

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女子SPA!

最終更新:9/27(火) 16:20

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