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プレミアムフライデーは税金を無駄遣いする馬鹿げた構想

NEWS ポストセブン 9/28(水) 16:00配信

 安倍政権が提唱する働き方改革のひとつとして、月末金曜は午後3時に仕事を終える「プレミアムフライデー」構想がある。経営コンサルタントの大前研一氏は、安倍政権の働き方改革を愚策だと批判してきているが、さらに「プレミアムフライデー」についても厳しく論評する。

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 前号では安倍政権の強制的・一律的な「働き方改革」を“愚策の極み”と批判したが、さらにとんでもない「プレミアムフライデー」なる構想が政府・経済界で検討されていると報じられた。

 産経新聞(8月13日付)によると、月末の金曜日は午後3時に仕事を終え、それに合わせて流通業界や旅行業界、外食産業などが夕方にイベントを開催して買い物や旅行などを促し、個人消費を喚起する。経団連は政府に先行し、10月にも実行計画を策定する方針だという。

 日本経済新聞(8月18日付)では、プレミアムフライデーの名称はなく「イベント名に『プレミアム』を使う方針」とだけ報じているが、そのための経費として経済産業省は今年度補正予算で数億円程度計上したい考えだとしている。

 いやはや、呆れて開いた口がふさがらない。馬鹿も休み休み言ってもらいたい。すでにネット上では批判も出ているが、これほどサラリーマンの実態を理解していない話はない。月末締めの仕事では月末の金曜日に早く帰ることなど不可能だし、仮に可能だとしても、そのしわ寄せで他の日の残業が増えるだけである。

 そもそも月末の金曜日の午後3時に退社して、いったい何をしろというのか? まっすぐ帰宅しても、所帯持ちのサラリーマンの多くは自分専用の書斎がないから、家に居場所はない。奥さんや子供に邪魔者扱いされるのがオチだろう。

 だからといって、明るいうちから営業している駅前やガード下の焼き鳥屋や居酒屋でちょい飲みしたり、デパートなどで買い物をしたりしたくても、先立つものがない。新生銀行の「2016年サラリーマンのお小遣い調査」によれば、お小遣いの平均月額は男性会社員が3万7873円、女性会社員が3万3502円で、この10年以上、ほとんど増えていないのである。

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最終更新:9/28(水) 16:00

NEWS ポストセブン

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