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宇多田ヒカルを撮ったジュリアン・ミニョーって誰?

Casa BRUTUS.com 9/28(水) 15:40配信

6年ぶりにカムバックしたアーティストの表情を幻想的に捉えたフランス人フォトグラファーを直撃インタビューしました。

9月28日に待望のニューアルバム『Fantome(ファントーム)』をリリースする宇多田ヒカル。ジャケット写真に現れた久しぶりの姿が評判になっている。

Q どういうきっかけで宇多田さんを撮影することに?

5年前にパリで、バイオリニストの庄司紗矢香さんの紹介で初めてお会いしたんです。サヤカの写真を以前撮ったことがあったので。ヒカルのことは全く知りませんでした。あれから5年たって、彼女自身からメールをもらったのです。僕の作品を覚えていてくれて嬉しかったし、何より光栄だと思いました。撮影はパリのスタジオと屋外で行いました。

Q タイトルの『ファントーム』から何を想像しましたか?

フランス語で亡霊という意味もあるので少し怖い感じもするけれど、曲を聴いてみると必ずしもそうではない。むしろ暗闇の中に浮かぶおぼろげな光みたいなものを感じたので、撮影もそんな仕上がりを意識しました。

Q 屋外で撮ったオレンジ色のドレス姿の写真が印象的です。

これはフォンテーヌブローの森で撮影しました。使ったのは6×6のフィルムだけ。露出時間が長くなる日没間際を狙い、少しぼやけたような質感にしました。

Q 宇多田さんの反応は?

最初から僕のことを信頼して任せてくれたし、必ずしも自分がはっきりと写ってなくていい、像はブレていても存在の強さを感じる写真がいいと言っていたので、気に入ってくれました。

Q ミュージシャンやセレブリティーのポートレートを多く手がけていらっしゃいますね?

最近では雑誌からの依頼でパリ東駅周辺を占拠する移民を撮影しました。僕にとって写真とは尽きない好奇心を満たすための道具。モードのバックステージもカンヌ映画祭も、ポートレートも社会事象も、等しく僕の興味をかきたてる。目の前に展開する事物の裏側や背景を匂わせるような表現をいつも求めています。

text_Mari Matsubara editor_Yuka Uchida

最終更新:9/28(水) 15:40

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