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「後妻業」は相続の法律改正でどうなるか考えてみた。 (及川修平 司法書士)

シェアーズカフェ・オンライン 9/28(水) 7:04配信

「後妻業の女」という映画が上映されていて話題を呼んでいる。

映画では「後妻業」というのは、資産のある高齢の男性と結婚して後妻となり、その資産の相続を狙う者として描かれている。ターゲットとなる男性は「資産があること、持病があればなおよい」などと露骨に資産目当てにされていて、相続をめぐるトラブルがコメディータッチで描かれている。

■熟年結婚が増えると何が起こるか
主人公の大竹しのぶさんが演じる小夜子の相手は、再婚後数年のうちに亡くなっていき、過去9人もの夫がいるという設定になっているが、もちろんこのようなことは現実の世界ではそうそうあるものではない。

しかし、映画でも紹介されているとおり、熟年者同士で再婚をするという例は珍しいことではなくなった。

結婚というと、大なり小なり当人同士のほかにその家族との関係がくっついてくるわけだが、熟年結婚ともなれば、それぞれ子供がいるような場合も多い。

このような場合では、「後妻業の女」ほどではないにしても、「相続」という場面で大きな問題を抱えることになる。現在の法律では配偶者の相続の取り分は2分の1となっているのだが、子供からすれば、突然再婚をした相手に取り分を半分持っていかれるのは納得がいかない…ということもあるだろう。

■相続をめぐる法律の改正があるかも?
ところで現在この「相続」をめぐる法律が大きく改正されようとしている。

法律改正のコンセプトは「残された配偶者の保護の充実を図ろう」というものだ。

現在の法律では、例えば子供らと一緒に相続をするようなケースでは、先ほども紹介したとおり、配偶者の取り分は2分の1となっている。しかし、これではケースによっては配偶者の相続分としては少なすぎるのではないか…などと問題視する意見があって、これが改正議論の契機となった。

相続の場面で「配偶者」といっても、長年結婚を続けた夫婦もいれば、今回の後妻業のように結婚期間が短い場合もある。現在の法律では、様々な夫婦の形があるのに、相続の際の取り分を一緒くたに扱うのは問題じゃないか…というわけだ。

先ほど熟年結婚が増えれば相続をめぐってトラブルとなるケースが出てくるかもしれないと書いたが、法律の改正は果たしてどのような内容となっているか。少し見てみよう。

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最終更新:9/28(水) 7:04

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