ここから本文です

「カープ爺や」安仁屋宗八OB会長が語る、広島リーグ優勝の喜び

webスポルティーバ 9/28(水) 14:50配信

 25年ぶりのリーグ優勝に沸く広島東洋カープ。独走Vの要因として、強力打線はもちろんのこと、前田健太投手の抜けた穴を感じさせない投手陣の踏ん張りも挙げられる。そこには、春季キャンプに臨時投手コーチとして参加した安仁屋宗八氏の貢献もあった。

【写真】サイドからキレのあるボールを投げた現役時代のカープ爺や

 そこで、1968年には23勝を挙げた伝説のエースであり、広島カープOB会長でもある安仁屋氏に、カープ愛目線から見た緒方采配、マエケンロス、カープ女子、黒田博樹と新井貴浩のコンビなど、今季のカープをめぐるさまざまな事象について、マツダスタジアムで直撃してみた。

── OB会長、セ・リーグ優勝おめでとうございます!

「ありがとうございます。それにしても“ありがとう”って言葉はいいね! 何回言っても気持ちがいい。つい最近までは“すみません”ばかりだったんでね」

── なぜ今年、広島の臨時コーチを引き受けたのでしょうか。

「緒方監督から直接、声を掛けてもらいましてね。たまたま、それだけですよ。でも最初は、選手とコーチの距離感がなかなか掴めないのではと不安だった。僕は昔の野球しか知らないから今の選手の心はわからないし、あの当時の野球でいいのかなと。僕らの時代は先輩からもコーチからも叩かれてやってきましたから(笑)。

 僕は口下手だし、理論派でもない。どっちかと言うとコーチ時代(広島で投手コーチ、二軍監督を歴任)は手のほうが早かったかな (笑)。でも、鉄拳なんて出たら今はイカンじゃないですか。そういうのもあって臨時コーチを引き受けることは本当に悩んだ。猶予を1日もらい、何度も自問自答して決断に至ったんです」

── 緒方監督から何か方針や指示はありましたか。

「監督からの細かい注文は特になかったです。僕は12年間一軍のコーチをさせてもらったり、二軍の監督をさせてもらったりして、その体験を選手に植えつけてくれんか? ピッチャーにマウンドでの役割とかを教えてくれんか? ということで、それやったらできる範囲でやってみようかという流れですね」

── キャンプのテーマとして“挨拶”と“笑顔”をおっしゃっていたそうですね。

「どの社会に行っても、挨拶と笑顔は誰でも大事にしているということですね。笑顔で1日のプレイボールがかかったら練習も気合いが入るだろうし、挨拶することによって人間関係がよくなって、みんなが話す機会も増えてくると思う。挨拶されて悪い気がする人はいないもんね。先輩後輩でも日頃から挨拶していれば声をかけやすいだろうし、教えてもらうにしてもお互い気持ちいい。グラウンドに出て一生懸命やったなかで笑顔が出るように言い聞かせました。

 去年までは選手が、みんな個人個人でブスッとしてやっているような感じがしたんですよね。だから、みんなが笑顔でスタートできればいいかなと。練習前のアップの時から笑顔が出たりしてるから、そういう意味では僕はよかったんじゃないかなと思います。ピンチの場面でも笑顔が生まれたりしてね。ちょっとした言葉でも、それが挨拶代わりになっていいコミュニケーションになるんです。ブスッとしてプレーするのではなく“今のいい感じじゃん!”“今のは全然だめだよ”とか言葉を交わせば、それが自分にプラスになったりするわけです。野球以外でも、挨拶と笑顔は身を助けると思っているよ」

1/3ページ

最終更新:9/28(水) 16:21

webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
11月10日発売

定価 本体1,389円+税

フィギュアスケート特集
『羽生結弦 未来を創る人』
■羽生結弦 インタビュー、エッセイ
■羽生結弦 フォトギャラリー