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日本人の国籍感覚

Wedge 9/28(水) 12:20配信

 この問題は、“えぐみ”が強いので、結論が出せない。ただの御参考。公党のトップが外国籍でよいのかという議論が出ていた。いろいろな意見が出ている。島国日本は、この問題、欧米より数百年遅れている。遅れていてもよかった。しかし、1900年の人口が4500万人程度であったのが、2100年にまた4500万人になるという推計もある。もちろん、移民が入れば別だといわれている。現在はこの移民問題も視界不良だ。誰が何を言ってもハーフ・クックで練れていない。当分結論は出せない。出せば早晩、大事故になる可能性もある。したがって、材料提供のみ。

 米国は年間少なくとも20万人程度の移民が流入している。同じ島国英国は30万人程度入っているらしい。すでにターバンを巻いた地下鉄の運転士もいる。一方日本に来て日本国籍を取るのは至難の技のようだ。政治亡命も難民も看護婦試験もハードルは高い。司法試験はOKだ。でも外人には受からないと高をくくっているようだ。

 元々、イエス・キリストが生まれた頃、日本列島には100万人程度の住民しかいなかったという。その後の人口増は生物学的にみて自己増殖では無理だそうだ。したがった、多くは移民ということになる。しかし、自分たちはおおむね渡来人でも日本人、外人という区切りが大好きだ。米国には「ハーフという言葉はあるにはあるが」という程度のようだ。渡来人でも、大和魂でも郷土を愛すればかまわないし、米国人も先祖がどの国だろうが、かつてはヤンキーとしてまとまっていたように見える。今は少し疑問もある。

エイリアン用の入国審査場

 かつて成田入国審査場に日本人用と、エイリアン用に分かれていた。人に言わすと、フォリナーでもネガティブ響きがあるそうだ。エイリアンとはさらに驚く響きだったに違いない。カミユの小説『異邦人』は英語の題名は、 “アウトサイダー”となっているが、エイリアンとまではしていない。世界がボーダーレスになっているが、逆行して内と外という区分に対する興味が進んでいるように見える。先進国の中間層が疲弊して、心の余裕がなくなったからであろうか。

 大統領候補トランプが、外人は叩き出せと言ったら、アメリカインデアンが、「君も出てゆくことになるが」と切り返したそうだ。米国は、そもそも合衆の国だ。日系人の国会議員も何人か確認できる。大統領はといえば、ケネディーはアイルランド系でそれもカトリック教徒だ。アイゼンハワーは、その名の通りドイツでは鍛冶屋だったのだろう。ドイツの鍛冶屋さんを総大将にしてドイツに攻め込んだわけだ。新しい国なので、そんな事が起きるのであろうか。

 欧州の大国フランスを見るとさらに、心の広さがわかる。オランド大統領は、その名の通り、オランダ人であったのだろう。宗教戦争のころ、ドイツ、オランダにいたカトリック教徒が、フランスにやってきたのだろうか。逆にラフォンテンヌと名乗るフランス系のプロテスタントがドイツに移住。末裔がドイツのシュレーダー前政権で蔵相になったこともある。

 前のフランス大統領ニコラ・サルコジのお父さんはハンガリー人だが、誰も隠し立てはしない。人物本位だ。ひそひそ言う人もいない。ハンガリー人も自慢したりしない。自然体だ。今でも、重要な地位にあると思うが、フランス財務省の高官だったオボレンスキー女史は、ロシアの名家の出だろう。財務大臣だったモスコビッチもその名の通り元はロシア人だ。

 バラデユール首相はトルコ系であった。フランスの政治家、芸術家、官僚、学者は、本人または、その親が外国から来た直輸入型もたくさんいる。

 考えれば、女王様もイタリアのメディチ家やオーストリアのハプスブルグ家からきているのだ。国が消えたアルメニア人もパリには多い。アルメニアといえば、先日92歳で来日したフランスのシャンソン歌手シャルル・アズナブールは、本名はアズナブリアンで全くのアルメニア人。話がそれるがソ連の外相だったミコヤンも、剣の舞のハチャトリアンも、たぶんカラヤンも元はアルメニア人であろう。

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最終更新:9/28(水) 12:20

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