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わずか67日でのアラダイス政権崩壊に英代表OBが激怒 「世界の笑い物」「茶番のような存在」

Football ZONE web 9/28(水) 15:31配信

前代未聞の大失態にシアラー、ファーディナンドが嘆く

 イングランドサッカー協会(FA)は、英メディアによるおとり取材でスキャンダルが発覚していたサム・アラダイス監督を、双方合意の下で契約解除に至ったと正式に発表した。わずか67日での監督退任劇に、かつての代表のレジェンドであるアラン・シアラー氏、リオ・ファーディナンド氏らは「イングランドは世界の笑い物」「茶番のような存在だ」とあきれ返っている模様だ。

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 今回の問題はFIFAなどが禁止している「第三者による選手の保有」規定を回避する指南役として、アラダイス監督が40万ポンド(約5400万円)の契約を結んだことが、英紙「テレグラフ」によるおとり取材で発覚したことが発端だった。FAは即「アラダイスの行為は代表監督としてふさわしくない」として契約解除が発表されたが、アラダイス氏の身辺を事前に調査していなかった脇の甘さを露呈した。

 この騒動にあきれ返っているのは、かつて“スリーライオンズ”の主力として活躍した選手たちだ。英紙「デイリー・ミラー」によると、1990年代にイングランド代表のエースと主将の二つの重責を担ったシアラー氏はこのように話しているという。

「私は怒っているし悲しい。これはサムと彼のアドバイザーによって起きた、とんでもないミスだ。代表監督の座に就いた彼にとって、大きな、大きすぎる失態だ」

 アラダイス氏を批判するとともに、イングランド代表とFAの情けなさを嘆いている。

「イングランド代表は“どん底”にいる」

「この状況には怒りしかない。イングランドは今夏の欧州選手権(EURO)で起こったことからさらに転落している。我々の今の状況は、世界の笑い物だ」

 EUROでは伏兵アイスランドに番狂わせを食らって敗退を喫するなど、イングランド代表は再建の真っ只中にあった。それだけに今回の騒動は、火に油を注ぐ形となったが、怒りの収まらないシアラー氏はツイッターでも「まだ唖然としているよ。サムによる酷いミスだ。EUROから代表は不調だが、この一件で“どん底”にいると認めざるを得ない」と酷評している。

 また00年代の名DFとして知られたファーディナンド氏も、「BTスポーツ」の番組に出演しこの問題に言及。「世界中のフットボールのコミュニティーは、我々のことを笑っているだろう。イングランドの役回りはもはや“茶番”になっている。彼は仕事に情熱を持って取り組んでいたが、FAを去ることを余儀なくされた。認識の甘さがあったんだ。イングランドのフットボールにとっての失望だ」と悲しい表情で語ったという。

 今後はU-21代表監督のギャレス・サウスゲイト氏が暫定的に指揮を執ることになるが、混乱は必至。果たしてサッカーの母国は、前代未聞の危機を乗り越えられるのだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:9/28(水) 15:31

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