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バロテッリ移籍はサプライヤー料や年俸など「カネ」次第だった

SOCCER DIGEST Web 9/28(水) 19:13配信

代理人ライオラがプレミアにこだわった理由は?

 今夏の移籍市場最終日の8月31日、まさに最後の最後でニースへの移籍が決まったのが、ミランから復帰したリバプールで戦力外の扱いを受けていた、マリオ・バロテッリだ。
 
 それまでにはいくつかの経緯があった。当初、代理人のミーノ・ライオラは、やはり自分の顧客であるロメル・ルカクをエバートンからチェルシーに戻し、その後釜にバロテッリを押し込むプランを考えていた。
 
 彼にはなんとしても、バロテッリをプレミアリーグに残したい事情があった。サプライヤーである『プーマ』との契約に、プレミアのクラブに在籍して1試合でも出場すれば、125万ユーロ(約1億5000万円)のスポンサー料がもらえる一方、プレミア以外のリーグに移籍した場合には25万ユーロ(約3000万円)までそれが減額されるという付帯条件があったのだ。
 
 しかし、エバートンはルカクを手放したがらず、バロテッリの獲得にも興味を示さない。プレミアに残るもうひとつの選択肢は、リバプールに残り、リザーブチームでシーズンを過ごすというもの。とはいえこれは、ユルゲン・クロップ監督もバロテッリ自身も望まない解決だった。
 
 そうして残った選択肢は、いずれもイングランド以外のクラブ。パレルモ、キエーボ、そしてニースだ。
 
 とくにパレルモはかなり本気で獲得を考えていた。バロテッリにとっては生まれ故郷でもあり、そこで新たに主役として輝き、サポーターのヒーローになるというのは、なかなか魅力的なストーリーだった。
 
 ただし、パレルモがオファーできる年俸は120万ユーロ(約1億4400万円)という低水準。リバプールとの契約は年俸400万ユーロ(約4億8000万円)であり、残る280万ユーロをリバプールが負担するそれが移籍の条件になった。
 
 バロテッリ自身は、かつて代表で一緒だったアレッサンドロ・ディアマンティ(今夏パレルモに移籍)などに連絡を取って内情を聞き、マウリツィオ・ザンパリーニ会長とも話をしていたのだが、パレルモとリバプールが年俸に関して合意できなかったため結局、移籍は成立しなかった。
 
 キエーボへの移籍も同じように年俸がネックになって進展せず、最後に残ったのがニース。こちらは220万ユーロ(約2億6400万円)を支払うという条件を出し、リバプールもこれを受け入れたため、最後の最後で話がまとまったのだ。
 
 バロテッリにとってはおそらくこれが、主役として復活する最後のチャンスになるだろう。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2016.10.06号より加筆・修正。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。

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最終更新:9/28(水) 19:22

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