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「秋号」読破でわかった! 今、最強の投資戦略はこれだ

会社四季報オンライン 9/28(水) 21:06配信

 「9月発売の四季報秋号は一年で最も重要な号である。」

 これはあるベテラン四季報記者が発した言葉だ。私は今まで年に4回発行される『会社四季報』の中では、6月に発売される夏号がいちばん重要だと思っていた。それは全上場企業の80%を占める2月、3月決算企業の、前期確定分、今期予想、そして四季報独自の来期予想の3期分の業績数字が更新されるとともに、コメントも一斉に更新される変化の大きな号だからだ。

 しかし、そのベテラン四季報記者の経験によれば9月発売の秋号が最も重要で、なぜなら『会社四季報』は第1四半期決算が出そろい次第、すべての企業に一斉に取材をしているからというものである。

 一般的には、新年度がスタートして3カ月後の成果である第1四半期決算は、中間決算や本決算に比べ決算説明会を開催する企業も少なく、投資家側は決算短信以外の情報を入手しづらいという事情がある。だからこそ一通り取材をしている『会社四季報』の情報がより重要になってくるというわけである。

 別の考え方では、6月の夏号は全社がいったん仕切り直しで、一斉にスタート地点に並んだ状態であり、9月の秋号は第1四半期という年度の4分の1の時点での途中経過を伝えているようなものである。競馬にたとえれば、6月の夏号が全馬一斉にスタートゲートに入った状態で、9月の秋号は「第1コーナー」に差しかかったときのラップタイムを伝えているようなものだ。

 序盤の経過はそれほど重要ではないという考え方がある一方で、競馬に詳しい人ほどレースごとに「第1コーナーは〇〇位以内に入らないと勝てない」といった法則があるようで、むしろ序盤の流れは重要らしい。同じような考え方は正月恒例の箱根駅伝にもあり、全10区間のうち2区は「花の2区」と呼ばれる重要な区間とされ、その結果がのちのレースを大きく左右するといわれている。

 私はベテラン記者の話を聞いて以来、秋号に対する見方が変わり、読み方もちょっと気をつけるようになった。たとえば【業績】欄で通期の数字を見るだけでなく、四半期決算の数字もしっかり見るとか、秋号の特集企画である【四半期進捗率】をチェックするというものである。

 【四半期進捗率】は、通期の会社計画に対して第1四半期の進捗率を示すもので、まさに各社が第1コーナーをいつものペースで来ているのか、もしくは上回っているのか、はたまた下回っているのかを知る貴重なデータとなる。

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最終更新:9/30(金) 13:41

会社四季報オンライン

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