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娘を撮り続けてフォトグラファーに ママ目線で「家族愛」の一瞬をキャッチ

CREA WEB 9/28(水) 12:01配信

栗原美穂(くりはら みほ)さん
家族:夫、長女13歳 次女5歳

会社名:FuF creative`s
肩書き:代表
勤務体制:フリーランス

生まれたばかりの次女を1日に1000枚撮り続けた

 長女を保育園にあずけて、企業の広報として働いていた栗原さん。しかし、子育てと仕事の両立はむずかしく、転職を考えはじめたころ第2子を妊娠し、退職した。

 一旦家庭にはいったものの仕事はしたい。そこで、ある程度自由のきく仕事として選んだ道はフリーランスだった。昔から写真を撮るのは好きだったので、フォトグラファーになると目標を定めた。

 フォトグラファーになるために栗原さんがやったこと、それは生まれたばかりの次女を来る日も来る日も撮り続けることだった。1日に1000枚あまり、あらゆる角度から、あらゆるパーツを撮り続けた。上から下から、頭のてっぺんからほっぺのふくらみ、足の指まで。一日中赤ちゃんと一緒にいるからこそできたことだ。

 赤ちゃんとふたりきりの時間で煮詰まってしまう母親は多い。しかし、そこで新しい仕事の素地を作ったというエピソードは、痛快ですらある。

 そして、図書館に通って写真集や撮影技術に関する本を読みあさり、よい写真を見る。視野を広め、知識を深め、写真をとことん撮り続ける。

 さらに、プロのフォトグラファーが開催するワークショップなどに積極的に参加。技術を磨く一方で、仲間を増やした。ブログを開設し、子どもの写真の撮り方を綴り、写真撮影会を開催する。

 次女が生まれて1年もしないうちに、栗原さんはフォトグラファーとして歩み始めた。当初は、スタジオを借りて家族に来てもらって写真を撮ったりしていたが、次第に公園などでの出張サービスをするようになった。

 公園での撮影は、子どもたちの表情がとてものびやかになる。子どもを見つめるママの目も優しい。

「ママの眼差しやしぐさに、子どもに対する愛情を感じますね。得がたい表情を撮らせていただくことにやりがいを感じています」

 また栗原さんは、赤ちゃんとママの授乳中の姿を撮影する「授乳フォトサービス」も開始。自宅に戻って編集作業をしているときには、被写体のママたちの姿に神々しさまで感じ、感動して涙が出てしまうことも。

 今年から出張サービスには、フォトブックを制作して納品するオプションを付けるようにしており、こちらも好評だ。

 ミキハウス子育て総研の「輝くママ」に選定されたことをきっかけに、企業からも声がかかるようになった。

 ひとつの仕事が実績となって、次の仕事を呼ぶ。徐々に仕事は増え、2014年秋には起業し、今ではママフォトグラファーを4人抱える会社社長となった。

 現在は、契約する産院に新生児の写真を週に3回撮りに行き、合間に企業案件や個人のサービスを請け負う忙しい毎日だ。

 そんな栗原さん。長女は中学1年生。次女は幼稚園の年長さんとなった。プライベートを覗いてみよう。

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最終更新:9/28(水) 12:01

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