ここから本文です

東京五輪後に必要なのは社会の変化に対応できる実力

NIKKEI STYLE 9/29(木) 7:00配信

 東京五輪・パラリンピック後の「post2020」時代は人工知能(AI)などの新技術が社会に大きな変化をもたらしている可能性がある。ファンドや外資系企業への転職に強みを持つ人材紹介会社、コンコードエグゼクティブグループ(東京・千代田)の渡辺秀和社長は社会の変化に対応して「いざとなれば転職できる」力が安定的なキャリア構築に必要だと説く。今回はこのポイントについて聞いてみた。(聞き手は公認会計士・心理カウンセラー 藤田耕司)

藤田

 ビジネスリーダーの転職支援には社会の変化を読み解くための未来の予測も必要ですね。

渡辺

 社会がどのようになっていくのかという大きな流れで未来を想定することは、キャリアコンサルタントにとって非常に重要です。相談者が転職に成功して目先の年収が増えても、10年後、全くやりたくない仕事をしている、あるいは仕事がなくなっているという状況になるならば、それは良いキャリアとはいえません。だからキャリアコンサルタントには未来を見据える長期的な視点が必要になります。例えば、AIやクラウドソーシングが進化すると人の働き方はどう変わるのかといった点に着目します。

■企業の経費カットから変化も
藤田

 過去には、経済の変動によって衰退する業界もあれば、逆に一気に台頭する業界もありました。リーマン・ショック後、金融業界が大きく落ち込む一方で、情報技術(IT)業界が成長しました。こうした変化は今後も起きるでしょうね。

渡辺

 リーマン・ショック前は「いつかインターネット業界が来るぞ」と言われ続けていましたが、現実には徹夜で働いても年収300万円台といったベンチャー企業が多く、さすがに飛び込みにくい状況でした。しかし、リーマン・ショック後に景気が悪くなると、企業が広告費を節約するためネット広告のニーズが急拡大し、ネットベンチャーが一気に台頭しました。そして優秀な人材がネットベンチャーに集まるようになりました。高収入で知られるコンサルティング会社の在籍者を引き抜いていたほどです。2020年前後にも景気が悪くなると考えると、企業には切実な経費削減ニーズが高まるはずです。すると優秀な人材がそれまで手を出さなかった選択肢を模索する動きが出て、その結果、新たな技術やソリューション(解決策)が爆発的に普及する可能性もあります。

1/3ページ

最終更新:9/29(木) 7:00

NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

Yahoo!ニュースからのお知らせ