ここから本文です

SOD新社長「AV監督初作品で大コケ」おかげで社長に!?

R25 9/29(木) 7:01配信

1995年に高橋がなり氏によって設立された大手アダルトコンテンツメーカー、ソフト・オン・デマンド(以下、SOD)。「全裸シリーズ」や「マジックミラー号」など、斬新な作品を続々と世に送り出してきたことから“企画のデマンド”と呼ばれてきた。

今年6月、高橋がなり氏からSODの代表取締役社長に抜擢されたのが、野本義明あらため野本ダイトリ氏。“新人”社長は一体どんなキャリアを歩んで“大抜擢”に至ったのか。

●仕事に仮説なんていらない! デビュー作は「ほぼ自分しか写っていないAV」

SODの企画力が優れていると言われるのは、強烈な個性を持つクリエイターの存在があってこそ。野本氏自身も高校時代にAV監督に憧れ、新卒で同社に入社。それ以来、アダルトコンテンツの制作者として経験を積んできた。

「普通の会社だったら、企画やビジネスは『仮説を立て、結果を見てから検証する』という流れだと思いますが、SODの場合は『まず動く』。仮説がどうとか言っていても始まらない。失敗したらそこから考えればいいと思うんです」

野本氏も失敗を重ねてきたことで「育った」という実感があるという。

「入社2年目のときに『AV OPEN』という大会があって、新人監督部門に応募したんです。そのときに制作したのが、『トイレに落書きされている電話番号にかけたらエッチできるのか』という主旨の企画。絶対に1位を取ってやろうと思っていたんですけど、ガチというか、ドキュメンタリーに寄りすぎて大コケしたんです…」

意欲作だったはずなのになぜ? …と聞いてみると、「ガチ」を追求するあまり「尺が90分くらいなんですけど、そのうち70分ぐらいはトイレで落書きを探し続ける僕の姿しか写ってないんですよ」という。なんとも斬新すぎる演出だったようだ。
「本当に探し回って、なんとか見つけて、結果的にようやく会えた女性を口説き落としてエッチまで持っていくんですけど、その子があんまり…(苦笑)。いまなら、70分も引っ張っておいてそりゃないなって分かりますけど、当時は完璧だと思ってましたね。どう考えてもオレが1位だろう、と思って表彰式に意気揚々と行ったら、結果はビリから2番目(笑)」

しかし、この果敢な挑戦がなければ、社長に選ばれることはなかったと振り返る。

「当時、高橋は引退して農業をしていたんですけど、作品を見て『こいつを呼び出せ』という話になったんです。『何なんだこれは! AVじゃねえ!』と怒られ、叱咤激励されつつ、遠回しに褒められました。周りには『こんな無駄な努力ができる奴が入ってきたのか』と言っていたようで、その後現場復帰した高橋のロケにチーフAD として呼んでもらえるようになったんです」

●「変態を探している」という女性監督。重要なのは「熱意の核」

そうした経験を踏まえて、社長となったいま「人材育成が“企画のデマンド”の要」だと語る。

「SODの強みはやはり“制作”です。ここ10年くらい、新卒採用は5人ほどだったんですけど、今年は17人も採用しました。同期社員で行く海外旅行をつけてあげたりして、投資をしてるんです」

では、いま現在、野本氏の心を揺さぶる若手はいるのか? 聞いてみると…。

「山本わかめという女性AV監督がいるんですが、彼女はキラリと光るものを持ってるな、と思います。僕のアシスタントだったとき、いつも会社にいないんですよ。で、『お前何してるんだよ?』と聞くと、『変態を探してるんです』と。世の中から痴漢を撲滅したいらしく、変態男への興味がモチベーションになっているみたいです」

ギョッとするような話だが、野本氏は「トイレの落書き探し」に通じるものを感じているようだ。

「人の熱意とか情熱ってある程度呼び起こすことはできますけど、核の部分って与えられるものではないんですよね。若手が自分であれやこれややりたい! って思ったときに、行動に移せる環境を作ってあげることが上に立つ人間の役割かなって思います」

(末吉陽子/やじろべえ)

(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

最終更新:9/29(木) 7:01

R25

記事提供社からのご案内(外部サイト)

R25[アールニジュウゴ]

リクルートホールディングス

特別号は随時発行。編集部の
お知らせなどで告知予定

0円

[特集テーマ]更新中!
・会社では学べない!ビジネスマン処世術
・お得に、スマートに、マネー得々大学院
・恰好いいパパに!オトコの子育て道場

Yahoo!ニュースからのお知らせ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。