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「胃腸の不調」を放置すると、こんな深刻な病気に!

PHP Online 衆知(THE21) 9/29(木) 16:30配信

「よくあること」と軽く見てはいけない!

 体質に変化が訪れる40代。日々のストレスもあり、胃腸の調子が悪いと感じる人も多くなる。すると、当然、仕事のパフォーマンスにも多大な支障が出る。元気な胃腸を保つにはどうすればいいのだろうか? 消化器の専門医として最前線の医療に携わる江田証氏に、その秘訣をうかがった。

取材・構成:林 加愛
『THE21』2016年7月号より

がん、糖尿病、認知症まで!? ピロリ菌がもたらすリスク

 40代は、胃腸に関してもさまざまな変化が起こる時期です。
 まず、胃については、ピロリ菌に感染しているかどうかが重要なポイントになります。
 ピロリ菌に感染するのは、ほとんどの場合、幼い時期です。そして、いったん感染すると、ほぼ100%の人が、自覚症状がないまま「慢性胃炎」になります。その炎症はジワジワと進行し、30代になる頃には胃粘膜が薄くなって変色する「萎縮性胃炎」になります。さらに40代になると、胃に腸の粘膜が生える「腸上皮化生」という現象が起こります。すると胃がんの発生率が上がります。
 ピロリ菌は、胃がんの原因になるだけではありません。胃粘膜が荒れてカルシウムの吸収力が減少するため、骨粗鬆症のリスクも高めます。
 さらに、パーキンソン病や糖尿病が改善しづらくなりますし、認知症になる確率は、なんと非感染者の2倍になります。ピロリ菌とこれらの病気との因果関係は長らくわかっていなかったのですが、最新の研究で、ピロリ菌が持つ「cagA(キャグエー)」という毒素が関係していることがわかりました。
 ピロリ菌が胃粘膜細胞にcagAを送り込むと、胃粘膜細胞から胃の外の血管内にcagAが分泌され、血流に乗って全身を循環し、血管や臓器や脳に動脈硬化をはじめとする害をおよぼすのです。
 ですから、検査をしてピロリ菌に感染していることがわかったら、除去することが不可欠。40代は、その最後のチャンスです。ここを逃せば病気が発症するリスクが一気に高まります。
 ぜひ、医師の診察を受け、ピロリ菌感染の有無と胃粘膜の状態を確認してください。

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最終更新:9/29(木) 16:30

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