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秋の学会シーズン入りとともに爆騰しそうなバイオ関連株は? 

会社四季報オンライン 9/29(木) 19:31配信

 本格的な秋の到来だ。秋といえば「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」である。しかし、秋は投資の面からも見逃せない季節だ。特に、医薬品メーカーやバイオベンチャー株への投資では期待の高まるシーズンといえる。秋は春と同じように多くの医薬学会が開催されるからだ。

 学会などのニュースの株価に及ぼすインパクトが一時、減少した時期があった。株価が収益動向などに、より敏感となる一方、臨床治験中の開発品目に対して相対的に鈍感になる傾向が強まったためだ。しかし、有力なバイオベンチャーの躍進もあって開発品目への注目度は再び、高まっている。

 株価形成の要素は業績だけでない。「アノマリー」と呼ばれるものがある。これは投資理論で説明できない株価特性のこと。年末にかけて株価の上昇しやすいことを意味する「掉尾の一振」、「5月に(株を)売り逃げろ(Sell in May and go away)」といった相場の格言もアノマリーの一種だ。

 アノマリーにファンダメンタルズ面での根拠がまったくないわけではない。季節的な需要の変化や投資家の資金需要の動きを反映しているようなケースもある。半面、根拠があいまいなものも多い。「掉尾の一振」などのアノマリーについて生真面目に分析するストラテジストもいるがチャートなどと同様、「集団心理が影響している」というのが実態ではなかろうか。つまり、格言を信じて行動する投資が多く、これにマーケットが引っ張られるということだ。

 これに対し、医薬学会シーズンで関連企業の株価が上昇するのは背景が極めて明確である。アノマリーの一種だが、新薬の開発進展は業績予想の延長線上にあるイベントだ。学会発表での有力な治験結果は短期だと業績へのインパクトが少ないものの、長期的な成長を決定づける要素になりうる。赤字のバイオベンチャーの株価が、業績よりもむしろ長期の成長を確約する学会報道に敏感なのも当然だ。学会での新薬評価を手掛かりに先回りする投資行動は有効な手法といえよう。

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最終更新:10/5(水) 17:11

会社四季報オンライン