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中井貴一 悲劇とコメディは長距離走と短距離走くらい違う

NEWS ポストセブン 2016/9/30(金) 16:00配信

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、10月8日より全国東宝系にてロードショー公開される映画『グッドモーニングショー』に主演する中井貴一の言葉から、コメディについて語った言葉をお届けする。

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 中井貴一は新作映画『グッドモーニングショー』に主演している。朝のワイドショーのキャスター役で、特に前半は様々なトラブルに見舞われてコメディ色が強い。

「コメディであればあるほど、演じるのは凄く難しいですね。

 シリアスなものって、3秒くらいの間は許されるんですよ。それがコメディになった途端に0.01秒が許されない。相手のセリフを食わない、ギリギリのところを攻めないと面白くならないんです。ですから、悲劇とコメディには長距離走と短距離走くらいの違いがあります。

 コメディの方が演じる時に客観性を持たなきゃいけない。シリアスに芝居する時は役にだけ感情を入れていけばいいんですが、コメディは役の外側にも感情を置いておかないと成立しません。

 お笑いをやる人は、笑われちゃダメなんですよね。笑わせなきゃいけない。でも、コメディって笑わせちゃダメなんです。笑われなきゃいけない。でも、結局やることは『笑わせる』なわけです。ただ、結果的に笑わせてはいるとしても、意識は『笑わせよう』ではなくて、『笑われている』という方向にお客さんを仕向けています。そのためには、『必死に生きていることがおかしい』という状況を作り込んでいかなきゃいけない。

 ですから、コメディをやる時は、常に感性を緩やかに持っていないといけないと思います」

 本作で中井は、家でのだらしない顔、番組本番中の凛々しい顔、カメラの後ろでの情けない顔、そして立て籠り犯を前にしての怯えた顔……様々に移り変わる表情を見せている。

「芝居に緩急があるからこそ、お客さんが時間を長く感じたり短く感じたりして、それが面白味に繋がっていくと思います。ですから、自分の芝居の中のどこのシチュエーションで緩急をつけていくかということは、常に念頭に置いています。

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最終更新:2016/9/30(金) 16:00

NEWS ポストセブン

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