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なぜまたそこに突っ込むのか! 服を着るのに張り合う子どもに、つい吹く保育士

BEST TIMES 9/30(金) 12:06配信

■勝つのはどっちだ!? 

 兄弟の子どもがいる親御さんは、「なんでそんなことで張り合うのか」と思いながらも、ついその姿に笑ってしまうことってあるのではないでしょうか。
「かわい過ぎる」「不覚にも泣いてしまった」……と反響が寄せられている男性保育士による『ハンバーガグー!』(てぃ先生・著)。そのひとつをご紹介します。

※※※※

「ねぇ、それ はんたい だよ」

 園庭から戻ってきて着替えをしているとき、男の子(3歳)がお友だちに向かって言いました。Tシャツの袖口に頭を入れようとしています。『反対』とは違うのですが「入れるところが違うよ」と言いたいのでしょう。

 そのお友だちは、

「ほんとだ!」

 と言って、一度それを脱ぎました。

「おもしろいねー」

 と笑いながら自分もTシャツを着ようとする男の子。すると今度は、

「それ ちがうよ」

 と男の子を指差して言うお友だち。見ると男の子も袖口に頭を入れようとしています。

「あれー」

 と笑いながら脱ぐ男の子。

「こうだよ」

 と少し威張った感じで再びTシャツを着るお友だち。男の子も負けじと、

「できるよ」

 と言いながら、頭をつっこみました。
 ふたりとも袖口に頭を入れています。
 ただ、ふたりにはこの状況がわかりません。先に正しくTシャツを着ようと必死です。こっちは笑いを堪えるのに必死。

「できた?」

 相手がどうなったか気になって聞くお友だち。

「え、うん。もうすこし」

 まだ頭が袖口の状態なのに誤魔化す男の子。
 ふたりとも早く着たいので『一度脱ぐ』という行為をしません。何とかこのままでうまく着たいようです。Tシャツのなかで頭を動かしますが、なかなか襟口を見つけられません。

「できた!」

 と声をあげたのは、先ほど誤魔化そうとした男の子。まだ袖口に頭がある状態です。まったくできていません。

「ぼくも もう できるから」

 そういうお友だちもまだ頭は袖口。
 いよいよ助け舟を出そうと、

「ふたりともTシャツの裏表が反対だよ。見てごらん」

 と言いました。素直に脱ぐふたり。本当は裏表は合っていましたが、脱ぐきっかけを作ってあげたかったのです。

「あ ほんとだー」
「はんたい だね」

 合っていたのにこう言っています。かわいい。
 その後は、ふたりとも落ち着いて襟口に頭を入れることができました。

 子ども同士というのは一番良いライバルです。
 どちらかのほうが優れている、ということではなく、お互いに刺激しあって成長していくもの。それを見守るのはとても微笑ましく、面白いことです。
 

 

文/書籍編集部

最終更新:9/30(金) 12:06

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(ベストタイムズ)。ちょっとでも皆さんの感
情を揺さぶれたらいいな、と思います。