ここから本文です

アジア初にして最大級のnendo展覧会、台北で開催中

Casa BRUTUS.com 9/30(金) 21:30配信

常に世界中からその活動が注目を集めているnendo。

今度はアジア初となる大規模な展覧会が台北で始まった。会場は日本統治時代のたばこ工場をコンバージョンした〈松山文創園区〉。建物を最大限に生かした展示は、過去に同じ場所で行われたどの展示とも違う手法が取り入れられている。その斬新なアイデアとは?

台湾のデザイン発信地ともなっている〈松山文創園区〉の前身は、1937年に台湾総督府が建設したたばこ工場だ。1998年に台北市政府が旧跡として指定し、大規模な開発が行われた。2011年からはその広い敷地を利用しながら、展覧会やコンサートなどさまざまなイベントが行われている。

ここにある〈台湾デザインミュージアム〉を会場に約2か月にわたって開催される『nendo : looking through the window』の記者会見で、nendo代表の佐藤オオキは「建物に足を踏み入れたとき、その窓の多さに驚くと同時に、なんだか懐かしい気持ちになりました。歴史のある場所ですので、そのよさを生かした展示にしたいと考えました」と語った。

これまで同じ会場で行われた展示では室内に作品が置かれるのが常だった。しかし今回はその慣例を鮮やかにくつがえしている。館内の長い廊下を歩きながら、窓ごしに作品を見る会場設計にある。こうすることで、その建築的価値を理由に、釘打ちさえ許されない広い建物全体がフル活用されている。参加した台湾のデザイン関係者は「作品はもちろんだが、建築家の側面をもったデザイナーならではの発想で素晴らしい」と驚いていた。

アクアグリーンと白で色調が整えられた会場には《stay-brella(逆立ちをした壁に寄りかかる傘)》(2014)、《totte-place(小さなハンドルがついたお皿)》(2015)、Protecaやカップヌードルなど世界各国の企業やブランドとのコラボレーション作品、91コレクション322点が展示されている。

「日常生活で身近なアイテムを中心に選びました。デザインは小難しいものではありません。ウインドウショッピングするように気軽に楽しんでほしいですね」(佐藤オオキ)

台湾のHAN GALLERYとのコラボレーション作品《bamboo-steel collection》もその一つ。台湾に受け継がれる竹工芸の技術とステンレス素材を組み合わせた作品だ。佐藤は「台湾では政府をあげてデザイナーの育成に力を入れていて、サポートも手厚い。ものづくりをしていた人がデザインに力を入れるようになり、台湾デザインは転換期を迎えています。我々もうかうかしていられません」と語った。

『nendo : looking through the window』

〈台湾デザインミュージアム(松山文創園区内)〉 
台北市信義区光復南館133号 ~10月30日。9時30分~17時30分。月曜休。

photo_Takumi Ota text_Miho Tanaka

最終更新:9/30(金) 21:30

Casa BRUTUS.com

Yahoo!ニュースからのお知らせ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。