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瞑想習慣のある人ほど、仕事のパフォーマンスが高い?

@DIME 9/30(金) 19:10配信

近年、改正労働安全衛生法によるストレスチェック導入の義務化の流れの中で、企業でも、働く人の健康、特に“メンタルヘルス”に注目が集まっている。また、メンタルヘルス研究の分野では、ポジティブメンタルヘルス(個人や組織の精神的コンディションを最高の状態に保つための取り組み)が注目を浴び、働く人のパフォーマンスの向上について、これまで以上に関心が高まっている。

 一方、仕事のパフォーマンスを向上する要素のひとつとして、瞑想(マインドフルネストレーニング)も注目を集めているが、これまでの学術研究の多くは、瞑想とストレスや、気分の落ち込みとの関係について論じており、瞑想と仕事のパフォーマンスの関係について調査したものはあまりなかった。また、日本で瞑想を行う人の割合とその特性についてもまだほとんど明らかになっていない。

 企業、組織の健康づくり・生産性向上に関する調査研究、サービスの開発を行う株式会社Campus for Hの西本真寛氏、石川善樹氏らの共同研究グループは、日本で初めて、瞑想習慣のある人ほど仕事のパフォーマンスが高いことを実証した。この研究結果について、グローバル企業にてマインドフルネスとリーダーシップの研修プログラムを実施するなど、世界各地で評価の高いマインドフルネスプログラムを展開しているSIYLI(Search Inside Yourself Leadership Institute)のマーク・レッサーCEOは以下のように述べている。

「この研究は瞑想を行なう人々と、その人々が自分の仕事のパフォーマンスをどう評価しているかについての関連性を調べており、価値のあるものだと思います。この研究は重要な分野であり、今後ももっと注目を集めることを期待しています」

 また、キャンパスフォーエイチのイノベーション・ディレクターである石川善樹氏は、「今回の調査では、瞑想を日常的に行う人がどのような属性を持っているのかを明らかにしましたが、瞑想による効果はまだ検証できていません。今後は、瞑想を行うことでどういった変化が起きるのかも探っていきたいと考えています」とコメントした。

■瞑想習慣のある人の属性

 日本で瞑想習慣のある人は3.9%。瞑想習慣のない人たちに比べて、若く、女性が多かった。また、高い教育水準を持ち、世帯収入も高い傾向が見られた。また、瞑想習慣のある人はない人に比べて、「ワーク・エンゲイジメント(働く人がどれだけ活き活きとしているかを測定する概念)」、「自分で自覚する仕事のパフォーマンス」、「仕事の満足度」が高かった。

 しかも、「ワーク・エンゲイジメント」「仕事のパフォーマンス」については、「睡眠時間」や「睡眠満足度」よりも関連度が高いことがわかった。「ワーク・エンゲイジメント」と「瞑想の頻度」は、「ワーク・エンゲイジメント」と「睡眠時間」そして「睡眠満足度」よりも正の関連性が高かった。つまり、瞑想の頻度が高い人は、ワーク・エンゲイジメントも高くなっている。

 また「仕事のパフォーマンス」と「瞑想の頻度」は、「仕事のパフォーマンス」と「仕事時間の身体活動」・「睡眠満足度」よりも正の関連性が高かった。つまり、瞑想の頻度が高い人は、仕事のパフォーマンスが高いと自認している傾向であった。なお、「仕事のパフォーマンス」と「睡眠時間(の長さ)」の間には、睡眠時間が短いほど本人の自覚するパフォーマンスが高くなるという負の関連性があるようだ。

※共同研究グループについて
・共同第一著者
芝孝一郎: 東京大学大学院 医学系研究科 公共健康医学専攻 保健社会行動学/健康教育・健康社会学分野 修士課程
西本真寛:株式会社Campus for H
・共著者
杉本南: 東京大学大学院 医学系研究科 公共健康医学専攻 社会予防疫学分野 修士課程
石川善樹: 株式会社Campus for H ,東京大学大学院 医学系研究科 公共健康医学専攻 保健社会行動学/健康教育・健康社会学分野 客員研究員
■調査概要
・調査対象:日本で働く人3万655人(学生、無職、宗教家、インストラクターを除く)
・調査期間:2014年8月

文/編集部

@DIME編集部

最終更新:9/30(金) 19:10

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