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CL&EUROを制した“2016年の男”C・ロナウド 希代の野心家が狙う「クラブ世界一」の称号

Football ZONE web 9/30(金) 17:00配信

「FIFAクラブワールドカップ」を制覇し、輝かしい1年を締めくくれるか

 今年のバロンドールは、クリスティアーノ・ロナウドで決まりだ――。

 各国でこのような声が挙がっているのも当然かもしれない。何せ、2016年のフットボールシーンはここまで、ロナウドを中心に動いたと言えるからだ。記録にも記憶にも残るゴールハンターが過ごした激動の1年を振り返ってみたい。

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 2015-16シーズン、ロナウドの所属するレアル・マドリードは決して好スタートを切ったわけではなく、ラファエル・ベニテス前監督の下で勝ち点3を奪いきれない試合が続いた。しかしロナウドは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージで11得点を奪うなど好調をキープ。そのエースの力をさらに引き出したのは、今年1月に就任したジネディーヌ・ジダン監督だった。

 自身も現役時代スーパースターだった指揮官は、ロナウドのプライドを尊重しつつ、重要な試合で100%の力を発揮できるようにコンディションを熟慮。ロナウドはジダン監督の思惑に応えるかのごとく、終盤戦のビッグゲームでことごとくゴールを陥れた。4月2日のリーガ・エスパニョーラ第31節、宿敵バルセロナとの敵地クラシコでは決勝点をゲットし、続くエイバル戦で6シーズン連続となる公式戦30ゴールに到達。CLでもヴォルフスブルクとの準々決勝第1戦を0-2で落としながらも、続く第2戦でハットトリックを達成し、チームを最大の危機から救った。

 ロナウドのゴールマシンぶりに乗せられるかのように、“白い巨人”は前半戦で波に乗れなかったリーガで驚異の追い込みを見せたが、惜しくも優勝は果たせず。しかし、その勢いをCLへとつなげ、決勝ではアトレチコ・マドリードとのスペイン首都決戦を制して2シーズンぶり11度目のビッグイヤー獲得を成し遂げた。

EURO決勝で見せた勝利への飽くなき闘志

 ロナウドの2016年の躍動ぶりは、CL獲得だけにとどまらなかった。今夏フランスで開催された欧州選手権(EURO)では、エースと主将の重責を背負ってポルトガル代表を引っ張った。グループステージでは自身のPK、FK失敗などで大きな批判が渦巻いたものの、グループリーグ最終戦のハンガリー戦では面目躍如の2ゴール1アシストをマークし、薄氷での決勝トーナメント進出を果たした。このゴールでロナウドは、EURO4大会連続得点を決めた史上初の選手となった。

 負けたら終わりの決勝トーナメントでも、ロナウドは存在感を放ち続けた。フェルナンド・サントス監督が徹底した堅守速攻スタイルのなかで、個人での打開を求められたロナウドへの負担は高かったものの、それでも相手マーカーにとって脅威となり続けた。そしてレアルで「BBCトリオ」を組む盟友FWギャレス・ベイルとの対決となった準決勝ウェールズ戦では、後半5分に値千金の先制ゴールを叩き込み、自国開催だった04年大会以来のEURO決勝進出へと導いた。

 その12年前の決勝は、下馬評では開催国ポルトガルが圧倒的有利と言われながら、伏兵ギリシャにまさかの0-1敗戦。当時19歳だったロナウドは試合後、ピッチ上で涙に暮れた。

 ようやく巡って来たリベンジの機会――。だがロナウドは、フランスとの決勝の試合開始早々に、相手マーカーのタックルを左ひざに受けて負傷。前半途中で大粒の涙を流して交代する悲劇を味わった。それでも自身初のメジャータイトル獲得に燃えるロナウドは、いったんはロッカールームに引き上げるがベンチに帰還。0-0のまま突入した延長戦では再三にわたってテクニカルエリアに出ては、サントス監督を差し置いて味方選手に指示を送る“熱血指導”ぶりでチームを鼓舞し、初のEURO優勝の歓喜に沸いた。

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最終更新:9/30(金) 17:00

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