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今度はピッチ内にバナナ…。ロシアで横行する人種差別行為に対応策はあるのか?

SOCCER DIGEST Web 9/30(金) 16:30配信

国内のみならず国際的問題となっているロシアの差別行為。

 大きな問題となっているのが、9月28日のロストフ対PSV戦(チャンピオンズ・リーグ2節)におけるホームサポーターの愚行。開始8分、なんと彼らはピッチにバナナを投げ入れたのだ。言うまでもなく、有色人種差別という恥ずべき行為だ。
 
 ロストフは、8月24日にホーム開催のアヤックス戦でサポーターが人種差別的行為に及んだとして、UEFAから観客席の一部閉鎖処分を受けており、今回の一戦はその罰なかで開催されていた。
 
 この一件に関して、RFU(ロシア・サッカー連盟)の名誉会長であるビアチェスラフ・コロスコフ氏は「ロシア・ワールドカップの準備中に、ロシアのイメージを傷つけている」とコメントした。
 
 さらに同氏は「バナナは我々に重くのしかかる。こういったことが大目に見られることはないだろう。とくに今はね。ロストフは無観客試合を強制されるかもしれない」と語った。
 
 ロシア・ワールドカップの組織委員長を務めるアレクセイ・ソローキン氏はロシア国営通信『TASS』の取材に対し、「今回の事件は珍しいもので、今後もこういった事態が繰り返されるとは考えていない」と話したが、「我々は、RFUとともに今後も本件を追いかけるが、スタンドにいる全ての観客をふるいにかけることは不可能だ」と差別問題根絶の難しさも口にしている。
 
 ロシアでは、一部サポーターによる侮辱行為や黒人選手に対するモンキーチャント(猿の鳴きまね)などの人種差別事件が横行。2015年には当時ゼニトのフッキ(現・上海上港)が「ほとんど全試合で人種差別を目にしている。最初は怒っていたけれど、もう諦めたよ。いつまでたってもこの問題は解決しない」とコメントしていた。
 
 EURO2016のイングランド戦でも、サポーターが人種差別チャントを繰り返したうえ、相手サポーターに殴りかかるなど、その蛮行はもはや国際的問題にまで発展している。2年後に迫るワールドカップ開催に向けて、本格的な対応が求められている。
 

最終更新:9/30(金) 16:30

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