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売れる高額ドライヤー、背景にクチコミとリアル

NIKKEI STYLE 10/1(土) 7:00配信

 1万円を超える高額なヘアドライヤーの売れ行きが好調だ。

 「従来のヘアドライヤーは3000円未満のただ髪を乾かすだけの商品が過半を占めていた。しかしここ数年、1万円を超すような高付加価値商品が登場し、人気を集めている。髪の毛や頭皮のケアができるなど、プラスアルファの価値訴求が消費者に響いているようだ。2015年度には、販売数の20%を占めるようになっている」とGfK Japanのアナリスト、高柳由香氏は言う。

 家電量販店でも高価格帯のヘアドライヤーが伸長しているという実感があるという。ビックカメラの広報担当に聞くと「店頭でも、確かに1万円を超える高額なヘアドライヤーに注目が集まっている。特にパナソニックのEH-CNA97は人気がある」。

 EH-CNA97は「EH-NA97」の量販店専用モデルで、違いは型番のみ。実売価格は1万円台後半だった(9月1日に新モデル「EH-NA98」が発売された)。

 なぜ高価格なドライヤーが支持されるのだろう。パナソニックの担当者に話を聞いた。

■高額であってもニーズに応えれば支持は得られる

 EH-CNA97は、風量・風圧・風温といったヘアードライヤー本来の「乾かし性能」が高い上、乾かしながらキューティクルの密着性を高める機能を持つことをうたう。ぬれた髪を早く乾かし、同時にヘアケアも行えるというのだ。

 この特徴が「ブラッシングの摩擦ダメージを抑えたい」「紫外線からの影響を低減したい」という女性のヘアケアニーズに合致し、購買意欲を刺激した。「購入するのは7割が女性。特に20代から40代の忙しい女性を中心に売り上げが伸びている」(スモールアプライアンス商品部ビューティ・ヘルスケア商品課ビューティ商品担当課長・久保清英氏)

 9月1日に発売された新モデルEH-NA98はこれらの機能をさらに強化。前機種と比較して、水分を多く含むマイナスイオンの発生量を約20%アップ。「事前の調査では、“しっとり感”や“まとまり”“指通り”といった評価が高くなった」という。

 同社は、微粒子イオン「ナノイー」を使った美容家電「ナノケア」ブランドを展開している。ヘアドライヤーもその一ラインアップとして開発され、2005年に初めて市場に投入された。以来、機能の追加・強化を繰り返しながら新モデルをリリースし続けている。

 「高額商品であっても、女性の美に対するニーズに応えることができれば支持は得られると考えた。狙い通り、発売当初から出荷台数は毎年40万台前後で推移した。出荷台数70万台超に急伸したのが2010年。それ以降も順調に推移している」。

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最終更新:10/1(土) 7:00

NIKKEI STYLE

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