ここから本文です

注目事例も紹介!視覚・聴覚の次は「触覚VR」!?

R25 10/1(土) 7:00配信

現在、「VR=ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」というイメージが定着しているが、企業や大学の研究機関では、「視覚」と「聴覚」だけでなく、すべての感覚を再現するための研究が続けられている。なかでも進んでいるのが「触覚の再現」。2014年から“触覚”をテーマにした開発イベント「ショッカソン」も開催されており、注目を集めている。そこで、同イベントを主催するスパイスボックスのテクノロジスト・山崎晴貴氏に、現在注目の研究やアイテムを教えてもらった。

●ラケットを振ると衝撃が…「Ping-Pong-Air」

「ショッカソン 2016」で開発され、参加者から好評で【Happy Shocking賞】を受賞したのが、「Ping-Pong-Air」(制作:ダムダム団)だ。ラケットを振ると、実際にピンポン球を打っているようなリアルな衝撃と音を再現。富士通が研究開発するセンサーシューズ「interactive shoes hub」と組み合わせると、体育館のキュッ! キュッ! といった音も発する。現在も開発は継続中で、2台での打ち合いや、VRゴーグルと組み合わせたよりリアルなピンポンの実現も期待できそうだ。

●リアルな刺激を記録・再現「テクタイルツールキット」

機械に繋がった2つの紙コップ。片方のコップに炭酸ジュースを入れると、何も入っていない紙コップにも「シュワシュワシュワ……」という炭酸ジュースが注がれるリアルな感触がする…! これは、「テクタイルツールキット」という、振動を記録して、ゲームコントローラーにも使われている振動子で再現する機器によるもの。慶應義塾大学大学院メディア研究科身体性メディアプロジェクトから生まれた、研究や体験用のツールだ。感触の振動データがあれば、VR空間でコップにジュースを注がれる感覚や、ラケットでボールを打った感触などもリアルに再現できる。●電気刺激でリアルな触感を再現「UnlimitedHand」
「UnlimitedHand」はH2Lによる、実際にモノに触れているかのような感覚を再現できる触感型ゲームコントローラー。今あるVRゴーグルの操作は、コントローラーを振って操作することはできても、目の前のキャラクターに触れることはできない。しかし、このデバイスがあれば、指や腕の動きを検知して、VR空間の物に触れられるうえに、触れた感覚を再現することも可能になる。

その仕組みは、指の動きは筋肉の動きをセンサーで検知して再現する。物に触れる感覚は、マッサージ器でも採用されている微弱な電気刺激の細かい制御によるものだ。まだ開発者向けにAmazonで販売されたばかりで、今のところ初心者が買って楽しむことはできない。だが、今後対応するゲームやコンテンツが増えれば、体験できる機会も増えていくだろう。触覚VRにおいて、今一番期待のアイテムだ。
また、山崎氏によると、「VRの視覚表現を4Kや8Kの映像でさらに高画質化するのは、コストや技術の面でまだ時間がかかるが、触覚なら低価格な部品と既存の技術の延長で効果的な体験を得られる」という。たしかに、現在のゲーム機やVRのコントローラーに、今回紹介した技術を取り入れるだけでも、かなりリアルな触覚を体感できるのではと感じられた。

触覚の再現を利用したVR技術は、コンテンツやゲームはもちろん、医療のトレーニングやロボットや土木作業機械の遠隔操作といった分野でも研究開発が盛んに進んでいるとのこと。これからどんどん進化するVR、遠くの友人やはたまた仮想の恋人と触れられる時代もかなり近くにありそうだ!

(島徹)


■【特集】VRで変わる僕らの日常
「VRへの期待」3位はHでセクシー体験、1位は…/群雄割拠のハイエンドVR端末!はたして勝者は…?/VRロボットが描く「労働力をネットで転送」する未来!?/ ほか順次公開予定
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

最終更新:10/1(土) 7:00

R25

記事提供社からのご案内(外部サイト)

R25[アールニジュウゴ]

リクルートホールディングス

特別号は随時発行。編集部の
お知らせなどで告知予定

0円

[特集テーマ]更新中!
・会社では学べない!ビジネスマン処世術
・お得に、スマートに、マネー得々大学院
・恰好いいパパに!オトコの子育て道場