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米で急成長 海外ETF、投資のポイント

NIKKEI STYLE 10/1(土) 7:00配信

 米国株の上昇や中長期的な円安見通しから、海外投資に目を向ける人が増えている。特に、日本からでも一部の証券会社を通じて購入でき、手軽に分散投資が可能な海外上場ETF(上場投資信託)は海外投資の有望な手段といえる。米国市場でETFは急成長中だ。ブラックロック・ジャパン iシェアーズ事業部門の新井洋子ディレクター、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの杉原正記ETF営業部長、ウィズダムツリー・ジャパンの渡辺雅史ETFストラテジストの3人に、海外上場ETFへの投資のポイントを聞いた。

――2000年には1000億ドル未満だった世界のETF市場は15年末に約3兆ドルに膨らみました。特に米国市場のETF市場は、15年末に2.1兆ドル超(銘柄数は1800超)と拡大しています。

 杉原「米国の富裕層や中間層では、資産運用などをフィナンシャルアドバイザー(FA)に任せることが多い。米国のETF残高の約半分は、FAを通じて購入した個人投資家のマネーだ。米国のFAは金融商品を顧客に売った販売手数料ではなく、顧客の資産残高に応じた報酬を得るのが一般的。そのため、手数料や運用成績をシビアに比較して金融商品を選ぶ。低コストで分散投資が手軽にできるETFは、そうした顧客目線のFAから評価を得ている」

新井

「リーマン・ショック直後に、株と債券など一般に値動きが異なると考えられていた資産が一方向に下落したことから、より多様な資産に分散するマルチアセット運用が好まれるようになった。株式だけでなく、債券やコモディティーなどETFの商品ラインアップも拡充している」

――いま注目されているのはどのようなETFなのでしょうか。

 新井「16年上半期は、債券型や金のETFへの資金流入が目立った。特に債券型のETFへの資金流入額は、世界全体で今年の年初から8月までに951億ドルと、15年の年間資金流入額(572億ドル)を既に大きく上回っている。世界的な低金利で少しでも利回りをとれる商品を探す動きが強まったことや、英国のEU離脱決定を巡り世界経済への不透明感が高まったことなどが背景にある」
 「個人が個別の債券を直接、集めてポートフォリオを作るのはなかなか難しいが、ETFなら容易に様々な債券に銘柄分散できる。例えば『iシェアーズMSCI ACWI』は先進国と新興国の株式1300銘柄、『iシェアーズ・コア米国総合債券市場』は5700超の米国の投資適格債を組み入れている」

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最終更新:10/1(土) 7:00

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