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上智大のアメフト部、頭脳プレーのスポーツが「気合いと根性」に化けた理由

NIKKEI STYLE 10/1(土) 10:40配信

仕事人秘録セレクション

 浪人生活は京都で過ごす。

 地元金沢の予備校に通っていたら、誘惑に負けて遊んでしまうと思ったのです。京都大学近くの北白川の一軒家で浪人生5人による共同生活を始めました。

 予備校の入学手続きをしたものの、1日も出席しませんでした。同居人同士で勉強し合ったほうが楽しかったからです。

 そんなことをしていたら一年なんてあっという間。さて結果は。

 第1志望の東京工業大学をはじめ軒並み不合格。何とか合格できたのが上智大学理工学部でした。

 理科系を目指したのには理由があります。高校時代の夏休みにアメリカにホームステイでお世話になった家のご主人に憧れたのです。NASA(米航空宇宙局)に勤務するかっこいい物理学者でした。

 僕の両親も学校の先生をしていました。将来は自分も物理か理科の先生になるのかな、と漠然と思うようになっていましたね。

 ホームステイの場所はスタンフォード大学が近くにあるカリフォルニア州パロアルト。どの家も大きく芝生の庭がとてもきれいだったのを覚えてます。

 リヴァンプでは米国系ファストフードチェーンの対日進出のお手伝いを数社ほどしましたが、仕事をしながら明るい気分になったのは、この時の華やかな街の雰囲気が脳裏に刻まれていたからかもしれません。

大学でアメリカンフットボール部に所属する

 入学式の後、四ツ谷のキャンパスでは新人獲得のため各部が勧誘合戦を繰り広げます。僕は当初、スキー部を訪ねたのですが、そこで話を聞いてブースを出たらアメフト部が隣だったのです。「ねぇ君。体格いいねぇ。これから練習を見に来ないか。練習が終わったらメシを食いに行こう」と誘われました。

 江戸城外郭にあるグランドの桜の花吹雪が舞う中で初めてアメリカンフットボールの練習を見てました。第一印象は「たいしたことないけど、格好いいな」。

 練習が終了し、四ツ谷の定食屋に連れていってもらいました。先輩から「好きなだけ頼んでいいよ」と言われ即入部です。

「気合と根性」の原点はアメフト部にある。

 アメフトは緻密な戦略を立てて試合に臨む頭脳プレーのスポーツです。役割分担も明確で攻守によって選手の入れ替わりも頻繁に行われます。しかし、我がアメフト部はメンバーが少なく、キックオフから終了まで出ずっぱりです。一応、戦略は立てるものの実戦になるとそのひとかけらもなくなります。

 「理屈じゃない。走ってろ」。骨折やケガは日常茶飯事。僕も手の甲や足の靱帯を痛めた。辞めようとも思いましたが、高校時代に野球から逃げた経験があるので踏みとどまりました。

 「気合と根性」はアメフト部で培われました。4年になるとキャプテンとしてグランドを駆けずり回っていましたね。

NIKKEI STYLE

最終更新:10/1(土) 10:40

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