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マッカーサー元帥の非礼を許して下さい

WiLL 10/1(土) 9:02配信

 昭和35年2月9日、当時のマッカーサー駐日大使は、汎洋婦人友好会理事長山野千枝子女史ら7名と会見し、アメリカの占領政策の失敗は、一つには日本に「アメリカ流民主主義」を採用したことであり、二つには歴史と伝統を無視した「人間天皇宣言」を行わしめたことであり、三つには主権在民の「占領憲法」を強制したことであることを説明、日本占領軍指揮官であった伯父マッカーサー元帥にかわって、「日本国民に心からお詫びする」といい、さらに「日本はすみやかに改憲に着手すべきである」との勧告をすら切々と訴えたのである。以下はその時の会見に同席した故蜂須賀年子女史の記録手記である。

マ元帥に代わって詫びる

 個人的には私の伯父にあたるマッカーサー元帥ですが、彼の日本占領政策は根本から間違っておりました。日本国民に対して、まことに申しわけないことをしてしまい、そのために現在、日本国民が心のよりどころを失ってしまったことを、私はここに深くお詫びするものです。
 米国は、戦争には勝って日本を占領したが、その占領政策をどうすればよいのかという方針がたたず、また日本の国情に対する認識も不十分でありました。そこで、アメリカ本国では一応成果をあげたアメリカ流の民主主義を、日本においても実施したらよかろうということになったのです。
 もとより、アメリカとしては、それが日本においても成功するだろうと考えたからでありまして、いささかの悪意をも持ったわけではありません。ただ米国において成功したのだから、かならず日本においても成功するだろうという善意から出たものでありました。
 しかし、今にして思えば、それが日本占領政策のまちがいの第一歩でありまして、アメリカの日本研究が足らなかったからであります。

人間宣言はまちがいだった

 そのために、アメリカは「主権在民」を根本原理として、「現人神」であられる天皇陛下に対して、一瞬のあいだに「天皇人間宣言」を行わしめたのでありますが、これが第二のまちがいでありました。
 ところが、アメリカ国務省は、日本の天皇は「現人神」であって、日本はすべて天皇中心でなければならぬことを15年後の今日になって、はっきりと知ったのであります。
「主権在民」が根本原理となったために、今まで「すめらみこと」「現人神」として天皇に帰一してきた国民の心が動揺して、国民統合の中心がなくなって、国民は個々にたよるより仕方がなくなってしまいました。
 たとえば、全学連などの学生運動の思想の中に、共産主義思想が入りこむ間隙を与えてしまったのでありまして、これはかえすがえすも残念なことであり、まことに申しわけないこととして、アメリカでも大変心配しているのです。

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最終更新:10/28(金) 13:55

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