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社会党に先祖返りした民進党 蓮舫民進党はどこへ行くのか

WiLL 10/1(土) 9:02配信

 9月15日、民進党代表選挙の結果、蓮舫が新代表に選出された。党員・サポーター票、地方議員票、国会議員票など合計849ポイントのうち503ポイント(6割以上)を獲得した蓮舫の圧勝であった。蓮舫の勝利は織り込み済みとはいえ、健闘したのは玉木雄一郎であった。玉木は自民党王国香川県(香川二区)選出の当選3回。ここは中選挙区時代に社会党が比較的強かった地盤だが、大平正芳を輩出した保守王国から出てきた異色の民進党議員だ。「タマキって誰?」というほぼ無名の知名度から出発。当初推薦人集めにも苦心したとされたが、敗れたとはいえ国会議員票などの74ポイントを獲得し、前原の128ポイントに肉薄した。全体の結果は前原230、玉木116ポイント。蓮舫の圧勝に比べれば、二位、三位はほとんど誤差のような範疇に入る。

民進党の左傾化が決定的に

 今次、党代表選に立候補した蓮舫、前原、玉木の三名の中で最も保守色が強いのが前原で、憲法九条の改正に積極的だった。蓮舫と玉木は護憲的姿勢をみせていたが、玉木のほうがより教条的な護憲的発言をにじませていた。玉木が無名でありながらもそこそこの票を獲得したのは、二重国籍問題やポピュリズム的傾向などで蓮舫を毛嫌いする党内リベラル勢力の一部が玉木に流れたためとみるべきであろう。玉木は9月9日に死去した自民党の加藤紘一を「加藤先生」と呼び、「リベラル保守」を標榜した。自らの目指すべき政治姿勢はかつての宏池会、つまり自民党保守本流であるという。が、実際には党内の非蓮舫を志向する左派・リベラル勢力からの一定程度の求心力を得たとして、今後に含みを残した。
 一方、元民主党代表を経験した前原は、二位とはいえ蓮舫に300ポイント近く差をつけられて大敗した。三候補の中でほぼ唯一といってよいほどのタカ派候補といえる前原であったが、今次代表選挙の結果、いうまでもなく孤立感を深めるだろう。『週刊新潮』はこのような民進党内の動静を鋭利に分析し、9月8日号で「落選後に党を割って日本維新の会に移籍するのでは」という匿名政治ジャーナリストの言を載せた。この観測はあながち間違いとは言い切れない。三候補で唯一タカ派色の強い前原が、蓮舫には全く及ばない得票しか獲得しえないというこの現実は、民進党全体の「左傾化」を明瞭に象徴している。

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最終更新:10/28(金) 13:51

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