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凱旋門賞、マカヒキ14番枠に問題なし。ライバル勢には不安あり

webスポルティーバ 10/1(土) 19:50配信

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 凱旋門賞を2日後に控えた9月30日(金)の午前、パリ郊外のサンクルー競馬場の特設会場で、凱旋門賞の枠順抽選会が行なわれた。これに先立って、出馬投票の段階で凱旋門賞の勝ち馬ザルカヴァの子ザラクが取り下げて、今年の出走は16頭立てで争われることとなった。

ニエル賞に勝って、凱旋門賞に挑むマカヒキ

 注目のマカヒキは3番目に抽選の順番が巡り、引かれたのは14番枠。シャンティイは内枠の先行馬が有利という傾向がある中で、外から3番目の枠はいささか不利にも思えるが、主催者であるフランスギャロの会長であるロスチャイルド氏は「2400mのレースではじっくり行ける分、枠順よりも、むしろスタートとゲートを出てからが大事。外枠を悲観する必要はないと思います」とフォローした。

 また、この枠順の報(しら)せを聞いた友道康夫調教師にも悲観の色はなく、奇しくも馬番号も14番(フランスは馬番号と枠番号が別)であることと合わせて、「初めてGIを勝った天皇賞・春のアドマイヤジュピタも14番、ヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナも14番と、厩舎にとっては縁起のいい数字」とむしろ好意的に捉えていたようだった。  

 有力どころでは13番目に抽選されたポストポンドが7番枠、すぐ内の6番枠にハーザンド、クールモア勢はファウンドが12番枠、ハイランドリールが11番枠、オーダーオブセントジョージが16番枠と、外めに偏った。また、この日の出馬投票で、どの馬に騎乗するかが注目されていたライアン・ムーア騎手がファウンドに、クリストフ・スミヨン騎手がシルヴァーウェーヴに、ランフランコ・デットーリ騎手がオーダーオブセントジョージに騎乗することが確定した。

 この日の朝の測定で、舞台となるシャンティイ競馬場芝コースの馬場状態は、ペネトレメーター計測で3.1~3.2の”Bon”。日本で言うところの良馬場に相当する。日曜までは、若干の雨が予報されているが、大きな影響を与えるほどの降雨量は見込まれていない。

 これらを踏まえて、マカヒキ以外の有力馬について、改めて分析したい。

 やはり一番計算が立つのは、ブックメーカーで1番人気のポストポンドだろう。昨年の”キングジョージ”以降6連勝中。馬場を問わないドバウィの産駒で、ドゥラメンテを下したドバイでのレースぶりからも硬めの馬場は歓迎と、もっとも死角が少ない。内過ぎず外過ぎない7番枠を引き当てたのもプラスだろう。懸念があるとすれば、優勝例の少ない5歳であること、呼吸器系のトラブルで今年のキングジョージを見送った影響、そして前走の英インターナショナルSでゴール前にやや苦しがる面を見せたところ。それでも振り切ってみせたのだから、じっくりと間隔をとって調整された今回はよりよい状態での出走が期待できる。

 馬場で言えば、4歳牝馬ファウンドにとってもプラスと言える。ここまでGIを2勝、2着9回の安定株で、硬めの馬場のアメリカ・キーンランドで、昨年のブリーダーズカップターフを凱旋門賞馬ゴールデンホーン相手に勝利している。また、なんといっても、ライアン・ムーア騎手がこの馬を選んだこと自体に勝負気配を感じさせる。3歳馬が強いといわれるレースながら、一昨年のトレヴ、12年のソレミアが優勝しているように古馬牝馬も決して劣っているわけではない。懸念をもうひとつ挙げるとすれば臨戦過程で、過去20年の凱旋門賞の勝ち馬のうち、前走で本番と同じコースで行なわれるフォワ賞、ニエル賞、ヴェルメイユ賞の3競走以外で負けていたのは、10年のワークフォースのみということ。ファウンドは前走の愛チャンピオンSで2着だった。

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最終更新:10/1(土) 19:50

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