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Oculus創業者P・ラッキー、24歳の誕生日に描いた「VRの夢」

WIRED.jp 10/1(土) 21:20配信

2016年9月19日、パーマー・ラッキーは自身が開発したVRヘッドセット、「Oculus Rift」のイギリス発売日を翌日に控えていた。そしてその日は、ラッキーの24歳の誕生日でもあった。

【リリース前の発表会に登壇したパーマー・ラッキー氏・写真】

一般的な24歳の誕生日のイメージは、すべて取っ払ってほしい。パーマー・ラッキーはあなたがいままで出会った24歳の若者たちとは、まったく違う人生を送ってきたのだ。

▼想像を絶する24歳

彼は19歳でVRヘッドセットを発明した。誕生日の1カ月前にそのヘッドセットをKickStarterに掲載して、2,400万ドルを調達。20歳になる前に百万長者となった。Oculusでの仕事に専念するため、大学を中退した。そのうち、フェイスブックが企業を20億ドルで買収。21歳のときには、個人資産が7億ドルにもなっていた。

彼はまた、ビーチをバックに浮遊している写真で『TIME』誌の表紙を飾った。インターネットミームにもなったし、詐欺師だと訴えられたこともあった。ビジネスは、数百人のスタッフがオペレーションにかかわるグローバル企業となった。企業秘密であるため、実際の雇用者数をあかせないほどである。そして、彼はまだ24歳だ。想像もつかない。

しかし、ラッキー自身に聞けば、彼はこう言う。「少し変な感じだけど、大きな変化はなかったと思うよ。つい最近までは、いままでやってきたこととほぼ同じことをやっていただけだから」

彼はどのように24歳の誕生日を過ごしたのだろうか?

「働いていたよ」と、ラッキーは言う。「友達とディナーにも行ったけれどね。ぼくは職場にいるのがとても好きなんだ。友達もほとんどみんなそこにいるし」

ラッキーのOculusでの肩書は「創業者」だ。ボスではない。「CEOになりたいと思ったことは一度もないよ。会社を始めてすぐ、CEOの座を引きわたしたんだ。」いまは37歳のブレンダン・イリベが会社を経営している。

靴が大嫌いなラッキーは、裸足かビーチサンダルで歩き回っている。製品版Oculus Riftを最初の予約者に手渡しで届けたとき、彼は冬のアラスカでハワイアンシャツを着て写真に収まった。

業務内容はさまざまだ。彼は、外部のデヴェロッパーがVR向けのマテリアルを作成するのを手伝ったり、ローンチ間近だという「Oculus Touch」といったハードウェアの開発を進めている。「長年暖めてきたプロジェクトなんだ。ローンチするのを楽しみにしてるよ」

ラッキーは、VRの未来についても考えている。しかし、次のステップについては、そこまで考えていない。「より軽く、より安く、解像度をより高く。次のステップはわかりきっているからね」

彼は、顔認識やアイ(目)トラッキング、周囲の環境を直ちにスキャンする技術に胸を躍らせている。「こういう技術は、VRとARをぼくらが毎日使うものへと変えてくれる。VRとARはほぼ同じ技術だけど、利用する場面は違うんだ」

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最終更新:10/1(土) 21:20

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