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浦和の武藤がG大阪戦で会心のリベンジ弾! 「必ずこのスタジアムで決める気持ちだった」

Football ZONE web 10/1(土) 21:20配信

「ミートだけを心掛けました」と左足を一閃。J1通算30ゴール目を叩き込む

 まさにリベンジ達成という一撃だった。浦和レッズのFW武藤雄樹は、4-0と勝利した1日のG大阪戦でチームの2点目を決めて勝利に大きく貢献した。J1通算30ゴール目を決めたアタッカーは、このG大阪戦について「必ずこのスタジアムでゴールを決めるという強い気持ちだった」と語る。

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 浦和の1-0リードで迎えた後半5分、ペナルティーエリアのすぐ外、右45度付近でボールを持った武藤は、攻撃陣にマークが付かれていると見るや左足を一閃。この一撃が日本代表GK東口順昭の守るゴールのニアサイドを破り、2-0とリードを広げた。

「相手の寄せが甘かったし、時間もあったので思い切り狙いました。相手に当たったけど、あそこでシュートを打ったからこそのゴールだったと思う。ミートだけを心掛けました」

 笑顔でゴールを振り返った武藤には、埼玉スタジアムでのG大阪戦に並々ならぬ思いがあった。昨年11月28日のチャンピオンシップ準決勝、浦和は本拠地でG大阪と対戦。1-1と同点のままもつれ込んだ延長戦で、G大阪のDF丹羽大輝のバックパスのミスがゴールポストに当たり、そこからのカウンターでG大阪が決勝点を決めて話題になったゲームだった。

「去年、僕のせいで負けたと思っていた」

 しかし、武藤の悔恨の瞬間は延長戦に入る前、90分間の後半終了間際に訪れていた。浦和は右サイドからクロスを上げると、ファーサイドで完全に武藤がフリーになっていた。ゴールまで2メートルもない至近距離から、誰もがゴールを確信したヘディングシュートは東口の正面に飛び、ゴールを奪えなかった。

 後半終了のホイッスルが鳴った瞬間と、1-3で敗戦が決まった延長戦終了の瞬間、二度にわたって武藤は膝から崩れ落ちた。そのG大阪戦後のミックスゾーンでは、目に涙を浮かべながら気丈に取材に応じていた。

「去年、悔しい思いをしたし、個人的には僕のせいで負けたと思っていた。ガンバ戦、必ずこのスタジアムでゴールを決めるという強い気持ちだった」

 今季から背番号をエースナンバー「9番」に変更したが、その時にも「この番号をもらうのだから、“あの時”みたいな大事な試合でゴールを決められる存在になる」と誓っていた。その思いが結実した一撃だった。

 このゴールが武藤にとってJ1通算30得点となった。昨季にベガルタ仙台から浦和へ加入した武藤だが、2011年から4シーズン所属した仙台でのゴール数はわずか「7」。それが、浦和加入から2年と経たないうちに23得点を積み上げた。昨年には東アジアカップの日本代表にも召集され、デビュー戦でゴールを挙げるなど一気にブレークを遂げている。

「30点ではまだまだちっぽけなんで…」

 それでも武藤は、リベンジを果たしたゴールを通過点として先を見据えた。

「こうやってゴールを積み重ねているのは嬉しいけど、うちのチームには100点を目指している人(FW興梠慎三/98得点)や500試合出場を達成した人(MF阿部勇樹)もいるので。30点ではまだまだちっぽけなんで、これからもゴールを決めていきたい。一つ一つの試合に集中して、取れるタイトルを全て獲りに行きます」

 心に深く刻まれた記憶を払しょくするゴールを決めた武藤は、涙に暮れた昨シーズンの一戦とは正反対の晴れやかな笑顔を見せていた。

轡田哲朗●文 text by Tetsuro KUTSUWADA

最終更新:10/1(土) 21:23

Football ZONE web