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情熱みなぎる「純血のスポーツカー」フェラーリが現代を駆ける[クルマの名鑑 vol.2]

Forbes JAPAN 10/1(土) 12:00配信

年産約7,000台の小さな自動車メーカーだが、クルマ好きなら、いや、クルマなど好きでなくても、フェラーリの名前を知らない人はいない。



北イタリア・マラネッロにある本社を訪れると、創業当初と変わらぬ、控えめなたたずまいに驚く。しかし、一歩足を踏み入れると、一変して最新の生産施設が立ち並ぶことに、再び、驚く。

この小さな会社が世界有数のスーパー・スポーツカーを生み出す背景には、世界最高峰のレースにおける輝かしい戦績があり、そのための技術開発に莫大な人材と予算がつぎ込まれている。

なぜ、フェラーリはレースの勝利に情熱を注ぐのだろうか? 創業者のエンツォ・フェラーリがそのために会社を作ったからだ。F1、ル・マン24時間、ミッレ・ミリアといった有名レースで勝利を収めた結果、フェラーリの名は世界中のセレブリティに知れ渡った。そのブランド力の高さは明らかで、昨年のIPOでも8億9,300万ドルで上場を果たした。

レースシーンでの栄光を追い求めたエンツォの意思を色濃く受け継ぐのが、V8エンジンを搭載した「488 GTB」だ。12気筒エンジンを積んだフラッグシップ「F12ベルリネッタ」が公道で走らせるグランドツアラーの性格も併せ持つのに対して、「488GTB」はピュアにサーキットでの走行性能を追い求めた設計だ。

パフォーマンスを出し切るにはそれなりのスキルを必要とするが、スキルアップをしてでも乗りこなしたいと思わせる魅力がある。

[DATA]
駆動形式:後輪駆動
全長:4,568mm
全幅:1,952mm
全高:1,213mm
最高速度:330km/h以上
価格:¥30,700,000(税込み)

世界中の審査員が認めたエンジン

フェラーリが挑戦した意欲的なエンジンを、世界中から集う審査員が認めた

世界31カ国から選出された63人の審査員によって選考される「International Engine ofthe Year」では、今年、フェラーリ「488 GTB」に搭載されるターボ付きV8エンジンが5冠に輝いた。

英国の雑誌社が運営するこのアワードは、公平性を重視して、スポンサーをとらず、審査員はボランティアで参加し、コミッティも設置しない。1L~4L超まで幅広いエンジンを評価するため、フェラーリのような大排気量エンジンだけを作るメーカーに受賞が偏るのは奇跡的だ。実際、フェラーリにとってもこのエンジンは挑戦だった。

電動パワートレインの評価が高まる時代において、エンジンの可能性を最大限に引き出すことに苦心したからだ。ターボ付きエンジンでCO2排出量を削減しつつ、フェラーリの真骨頂であるスポーティネスを盛り込んだことで、世界各国の審査員から高い評価を受けたのだ。

Forbes JAPAN 編集部

最終更新:10/1(土) 12:00

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