ここから本文です

ブリティッシュ・インヴェイジョン:ビートルズから始まった英国ミュージシャンのアメリカ制覇

ローリングストーン日本版 10/1(土) 14:00配信

1966年に日本武道館公演を行い、また同年のサンフランシスコ公演でライヴ活動に終止符を打ったザ・ビートルズ。それから50年にあたる今年、公式ライヴドキュメンタリー『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』が9月22日より公開中だ。今回は、そんな彼らが立役者となった"ブリティッシュ・インヴェイジョン"に関する記事をお届けする。全米をイギリス出身のミュージシャンが席巻した一大ブームは、64年2月9日、4人が人気テレビ番組『エド・サリヴァン・ショー』に出演したことから始まった。

映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』:ライヴ・バンドとしての魅力が満載

1964年の初め、ライフ誌はこう書いた。「(1776年に)イギリスはアメリカの植民地を失った。先週、ザ・ビートルズはそれを取り戻した」

何百万もの若者たち(そして少なからぬ大人たち)がギターを持ったモップ頭のイギリス兵たちのサウンドに屈した。彼らのロックンロールは、フレッシュかつエキゾチックであり、今まさに作られつつある新時代のバイタリティにあふれていた。

これがブリティッシュ・インヴェイジョンであり、ビートルズは誰もが認めるリーダーだった。63年、ザ・ファブ・フォー(ビートルズの愛称)はアメリカでのデビューシングル『プリーズ・プリーズ・ミー』をリリースした。その同じ年、イギリスの熱狂的なファンを表す"ビートルマニア"という造語が生まれた。そして64年、ビートルズがアメリカを征服した。それは1月25日に『抱きしめたい』がビルボードのトップ40チャートに入り、2月7日にプロモーション・キャンペーンのため2週間訪米した時から始まった。

一夜にして、ビートルマニアは全米を席巻した。「ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と言う間もなく、新しいゲームが始まった。おもしろいのは、そこにははっきりしたルールがないことだった。気づけば記者たちは、驚くほど頭の回転が速いリバプールの若者たちについて軽口をたたき合うようになっていた。女の子たちは興奮に抗うのをあきらめた。男の子たちは長い髪とエレキギターを夢見るようになった。

64年、ブリタニアが電波を支配した。第一線で、ビートルズの後について行進してきたのは、ザ・デイヴ・クラーク・ファイヴ、ザ・ローリング・ストーンズ、ハーマンズ・ハーミッツ、ザ・サーチャーズ、ザ・ホリーズ、ジ・アニマルズ、ザ・キンクス、ザ・ヤードバーズ、ジェリー&ザ・ペイスメイカーズ、フレディ&ザ・ドリーマーズ、ペトゥラ・クラーク、ダスティ・スプリングフィールド、ピーター&ゴードン、チャド&ジェレミーだった。そして、一発屋による大ヒットもあった。ザ・ハニーカムズの『ハヴ・アイ・ザ・ライト』、ザ・スウィンギング・ブルー・ジーンズの『ヒッピー・ヒッピー・シェイク』、ユニット4+2の『コンクリート・アンド・クレイ』、すべてがこの狂乱の時代にヒットチャートを飾った。

1/9ページ

最終更新:10/1(土) 14:00

ローリングストーン日本版

記事提供社からのご案内(外部サイト)

RollingStone 2016年10月号

株式会社パワートゥザピープル

2016年10月号
9月10日発売

710円(税込)

表紙:トム・ヨーク
特集:IMAGE
ロック&ファッション&アート
高橋盾(UNDERCOVER)
ヒステリックグラマー 他

なぜ今? 首相主導の働き方改革