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幸福の科学、退会希望者に口封じの誓約書 大川総裁の焦り

デイリー新潮 10/1(土) 11:00配信

 著名人の“霊”とやらを勝手に呼び出したり、国政に挑んで十数億円の供託金をフイにしたりと、常識を超越した振舞いを続けてきたのが宗教法人「幸福の科学」の大川隆法総裁である。が、そんな愉快な教祖が、去りゆく人々に口封じの誓約を強いているというのだから、ちっとも幸福でない。

 さる幸福の科学ウォッチャーが言う。

「教団ではこれまで、入会とともに退会も自由でした。信者が会員番号や氏名、辞める理由を記入して担当部署にファクスすれば受理されていた。それが今年に入って方式が変わり、地区の責任者と面談し、承諾を得ねばならなくなったのです」

 実際に、1月下旬に改訂された最新の「退会届」には、

〈退会に際しては、本書面に自書の上、所属支部の支部長との面談が必要となります〉

 とあり、続けてこんな“誓約文”が掲げられている。

〈退会後も、幸福の科学や、その信者に対し、迷惑行為や和合僧破壊行為(信者の信仰を揺さぶったり、失わせたりする行為)をすることはありません〉

 先のウォッチャーは、

「『和合僧』とは、職員や信者らを指します。教団の経典である『正心法語』の中に『和合僧破壊の罪は 阿鼻叫喚 堕地獄への道 避け難し』という一節がある。集会などで唱和され、信者の体にしみついているフレーズで、これを退会の際に読まされるのは、信者にとっては“宣誓を破れば地獄へ堕ちるぞ”と脅されているようなものです」

 というのだ。

■“呪い”の文言

 教団の信者数は、幸福実現党を立ち上げた2009年当時は約15万人。うち献金額の多い「活動信者」は3万人ほどだった。が、

「年々減少し、現在では総数約5万人。活動信者は数千人といったところ。こうした情勢に歯止めをかけるべく、今回の改悪がなされたとみられます」(同)

 加えて、ジャーナリストの藤倉善郎氏は、以下のように指摘する。

「教団は現在、複数の元信者から、現役時代のお布施の返還を求める訴訟を起こされています。ネット上で起きている批判ともども、こうした動きを今後は封じ込めたいのでしょうが、退会後の行動まで指図するような届を定めている団体など、聞いたことがありません。『恐怖の意識』を念押ししているわけで、極めて悪質。もはや“呪い”といってもよい内容です」

 幸福の科学に聞くと、

「当教団は本人の自由意思を尊重しております。今回の改訂は、本人になりすまして無断で退会届を送付してくるケースや、信者の際に知り得た個人情報の濫用・悪用等を防ぐためであり、信者の『信教の自由』と公序良俗を守ることを目的に行ったものです」(広報局)

 が、前述の「お布施返還請求訴訟」の原告代理人を務める渡辺博弁護士は、こう断じるのだ。

「どんな宗教・教義を信じるかは個人の自由です。大川隆法の教えが嘘だと悟った方が脱会を申し出て、面談でこれを認めずに信仰を強制し続けるのであれば、宗教団体としてあり得ないこと。まさしく公序良俗に反する『無効の定め』です」

 露骨な悪あがきだというのである。

「ワイド特集 ワケありの人物」より

「週刊新潮」2016年9月29日号 掲載

新潮社

最終更新:10/1(土) 11:00

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