ここから本文です

豊洲移転延期の余波は吉野家にも 期間限定「松茸牛丼」

デイリー新潮 10/1(土) 5:58配信

〈ありがとう! 築地市場〉

 これは牛丼の吉野家が11月の築地市場閉幕を見越して、期間限定で販売を始めた特別メニュー「松茸牛丼」の宣伝ポスターなどに刷り込まれた文言だ。今となっては間が悪いと言う他ないが、それはさておき、肉の専門家が何故、魚の専門家に謝意を示すのか。

 実は知る人ぞ知る話だが、吉野家の記念すべき第1号店は築地市場の一角で産声を上げたのである。

「今年は、市場移転に伴い、その創業第1号店がなくなってしまうという、吉野家にとってはメモリアル・イヤーです。そのキャンペーンとして、期間限定メニューが企画されました」

 と説明するのは、同社の企画本部の担当者だ。

「松茸牛丼が採用されたのは、まだ1号店しかなかった頃、松茸の初セリの日に、縁起物としてサービスで松茸を牛丼に入れていたというエピソードが社内で語り継がれているからです。9月15日から販売を始め、単品価格は700円です」

 もっとも、移転延期のとばっちりを受け、11月に終了するはずと思われた特別メニューは“止め時”を失っている。内心さぞや困っているのではないか。

「そんなことはありません。松茸牛丼のニュース・リリースは9月8日でした。小池都知事の移転延期表明の後ですから、謝意の文言をポスターから外そうと思えば、できた。しかし当初から削除するつもりはありませんでした。延期で整合性が取れなくなったと指摘する向きもありますが、今年がメモリアル・イヤーであることに変わりはない。松茸牛丼の販売も当面は続けていきます」

 何だか負け惜しみに聞こえなくもないが、いずれにせよ騒動の余波は思わぬ方面にも及んでいるのである。

「特集 地下に溜まった怪しい強アルカリ水! ピラミッドより謎多き豊洲の巨大建造物! 意味不明が多すぎる『豊洲のパンドラ』20の疑問」より

「週刊新潮」2016年9月29日号 掲載

新潮社

最終更新:10/4(火) 11:38

デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売
「新潮45」毎月18日発売

「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。