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“中の上”の悲劇:MARCH卒の限界?商社マンになって初めて味わった、努力だけでは越えられない壁

東京カレンダー 10/1(土) 5:20配信

「一億総中流社会」

かつて日本はそう呼ばれていた。

「普通が一番幸せ」と今なお信じる人も多いが、それは本当だろうか?

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容姿、学歴、収入。全てにおいて「中流」の少し上に位置する人間は口を揃えてこう言う。

「上を見ればキリがないが、知らなければいい世界もある。」

“中の上”に位置するが故に、上も下も、いろんな世界を見すぎて起こりうる悲劇もある。

これまで登場したのは、男友達に“中の上”と烙印を押されて困惑したメグミ。彼女の出没エリアなどその生態に迫った。また、高望みをしない東大卒エリートサラリーマン・サトルにも話を聞いた。今回登場するのは…?

中の上”の極みの男?大手総合商社勤務の健二、31歳。

今回話を聞かせてくれたのは、東大卒・サトルの高校時代の友人である健二、31歳だ。

彼らは高校時代同じサッカー部だった。サトルはエースで、健二は皆をまとめるキャプテン。

2人と話してみると、そのキャラクターの違いは歴然だ。サトルは涼しい顔で何でもこなす天才肌。一方の健二はひたむきな努力家で、皆を楽しませるムードメーカーだ。高校を卒業しても、2人の友人関係は変わらず続いている。

健二の身長は高く見積もって165センチくらいだろうか。小柄でいつも笑顔を絶やさず、相手に警戒心を与えないタイプだ。

一見爽やかで何の嫌味もない健二。しかし彼の心の中はコンプレックスの塊だった。

「東大にサクッと入ったサトルと比べて、俺なんて本当“中の上”の極みの男ですよ。」

健二は笑いながらそう言った。

彼は現在、誰もが知っているような大手総合商社に勤めている。彼がここに来るまでの道のりは、決して平坦なものではなかったようだ。

「努力は絶対報われる」そう信じた男が歩んだ人生とは?

健二は千葉の公立高校を卒業後、明治大学に入学した。高校3年生の夏までサッカーをやって、そこから猛勉強して無事合格。

「何でも一番を目指すタイプ」だった彼の第一志望は早稲田の政経だった。しかし、夏から始めた勉強量ではとても追いつかずあえなく不合格という結果に。

しかし、明るく前向きな彼はすぐに切り替え、サッカーサークルで友人を作り、塾講師のバイトに精を出しながらキャンパスライフを楽しんだようだ。

しかし、「何でも一番を目指すタイプ」の彼は、早くから就職活動を意識するようになる。希望は総合商社。

昔ほどの学閥はないが、未だ大手総合商社は東大と早慶卒の人間が多いのは事実だ。大学の友人の多くも、日系のメーカーや銀行に主軸を置いていた。商社を受ける者もいたが、記念受験のノリだった。

情報も少なく、仲間もいない。OB訪問しようにもOBがおらず、東大や早慶に行った高校時代の仲間のツテを辿って何とか取り付けた。

そして迎えた就職活動。大手5社全てを受け、奇跡的にそのうちの1社に受かった。「努力は絶対報われる」という信念はやっぱり間違っていなかった、当時はそう確信したという。

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最終更新:10/1(土) 5:20

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