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カルーセル麻紀、直木賞・桜木紫乃の「エグい性描写にイマジネーションが刺激される」

週刊女性PRIME 10/2(日) 11:00配信

 元祖ニューハーフタレントのカルーセル麻紀さん。放送禁止ギリギリのトークがウリのこの人は、意外にも「超」がつくほどの読書好きだった。

「私の読書は基本的にお風呂の中。いちばん集中できるんです。湯船に浸かりながら、もしくは湯船に腰かけたりしてね。2時間は読んでいますね。おもしろくてやめられなくなって3時間、なんてときもありますよ。分厚い長編が大好きなんです」

 麻紀さんにとって人生最初の衝撃的な本との出会いは、三島由紀夫の『禁色』。

■『禁色』(三島由紀夫 著/新潮社)

一生を女性に裏切られてきた老作家が、女を愛することができない同性愛者の美青年を利用して、自分を苦しめた女たちに復讐を企てるという異色作品。

「自分が普通の男の子と違うことは、小学生からわかってました。中学生になって三島さんの『禁色』を読んで、ああ男同士の関係もあるんだ、と知ったんです」

 高校を3か月で中退。さまざまな町のゲイバーを転々とし、30歳のときモロッコで性転換手術を受けた。

「普通なら1週間くらいで退院できるのに、私だけ高熱が続いて、結局40日間も入院してました。そのとき、たまたま持ってきていた『禁色』を5回も6回も読み返しました。そこで中学時代にはわからなかった作品の意味がようやくわかったんです」

ナチスのホロコーストへの思い

 人生で出会ってしまった2冊目の本は、30歳で初めて読んだウィリアム・スタイロンの『ソフィーの選択』。

■『ソフィーの選択』(ウィリアム・スタイロン 著/新潮社)

ナチスのホロコーストを題材に取った作品。小説はピュリッツァー賞を受賞。映画ではメリル・ストリープがアカデミー賞主演女優賞受賞。

「ホロコーストが出てくる本は全部読みます。なかでもこの作品は何度も読み返したしメリル・ストリープ主演の映画も何度も見ました。

 ヒロインがアウシュビッツで子ども2人のうちどちらを取るかの選択を迫られたり、最後も生きるか死ぬかの選択があったり。わたしも性転換手術のとき選択を迫られたことを思い出しながら読みました」

 実は、彼女がホロコーストの本を読むのには大きなわけがあった。

「ヒトラーはユダヤ人や同性愛者を抹殺したでしょ。私たちもずいぶん差別されて生きてきたから、それと重なるんですよ」

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最終更新:10/2(日) 11:00

週刊女性PRIME

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