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安全策に足をすくわれる? 万が一のための予備のプランが失敗の原因に

ライフハッカー[日本版] 10/2(日) 19:10配信

Inc.:責任感のある人は、いつだって本プランが失敗した時のための予備のプランを用意しているものです。でも、その予備であるプランBが、もしかしたらそもそものプランAの成功の妨げになるかもしれません。最新の調査がその理由を解き明かしています。

調査にあたったのは、Wisconsin大学Madison校、Wisconsin ビジネススクールのJihae Shin氏とPennsylvania大学WhartonスクールのKatherine L. Milkmanb氏。一連の実験で、彼らは予備のプランの存在が、そもそもの目的の達成にどのような影響を及ぼすのかを調査しました。研究タイトルはずばり、「バックアッププランがどのようにゴールの達成の妨げとなるか」。

実験では、参加者にテストを受けてもらい、あるグループに対しては、テストでよい成績を収めた場合は、報酬を出すことを伝えていました。一方、別のグループに対しては、もしテストのできが良くなかった場合も、同様の報酬を得られるように、予備のプランを用意しておくようにと説明していました。テスト後に実施した調査質問から明らかになったことは、予備のプランを用意するように言われていたグループは、うまくやろうというモチベーションに欠けていたということでした。

はじめる前にモチベーションを失ってしまう

研究結果を総合すると、次のようなことが考えられます。それは、失敗するかもしれないという可能性に対し、精神的に万全な準備をしていると、本来のプランを必ず成功させようという準備が不十分になってしまうかもしれないということです。研究者たちは、予備のプランを通して物事を考えるというシンプルな行為が、そもそものゴールを達成したいという気持ちとパフォーマンスのできを下降させるのだと結論づけています。

この理論は、Ebayがスポンサーとなっている、ビジネスの成功術についてのポッドキャスト番組「Open for Business」の最近のエピソードからも、裏付けられます。その「How to make it in America(アメリカでどうやって成功したか)」のエピソードでは、サプリメントなどを扱うNew Green Nutrition社のオーナーであるSamuel Lu氏が、自分の母親がどのようにビジネスを築き上げたかについて語っています。当時、Lu氏の母親には、貯金も、金融機関などからお金を借りるための信用供与もありませんでした。そのため、彼女は漢方薬やハーブのサプリメントのセールスを行うビジネスをはじめるために、家族からお金を借りたのでした。「母は、“もし失敗したらどうしよう“とじっくり考えたことなどなかったと思います。」とLu氏は言います。「彼女は、予備のプランなんて用意していませんでした。彼女はただ、“よし、これをやりましょう“としか言わなかったのです」。ビジネスは、必ずしも成功するように運命づけられていたわけではなかったのです。成功させなければならなかったのでした。

「限られた予算でビジネスをはじめることで、焦点が合い、統制のとれた決断をすることができます」。Open For Businessのホストである、John Henryは言います。「もし、すべての財政上の決断が成功か失敗のどちらかに二分されるというのなら、あなたの最優先条件は、非常にクリアになり、素早く決められるはずです」。

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最終更新:10/2(日) 19:10

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