ここから本文です

都庁幹部が悠々自適の「天下り就職リスト」

デイリー新潮 10/2(日) 12:00配信

 石原慎太郎・元都知事

「地下コンクリートは、(中央卸売)市場長の提案だ」

 比留間英人・元市場長

「提案していません。石原氏の方から指示があった」

 かつての上司の主張に異を唱え、遂には発言訂正に追い込んだ比留間氏。港湾局長や総務局長を歴任し、東京都教育委員会教育長を経て、現在は東京メトロの副会長というから、華麗な経歴と言う他ない。

 もっとも市場長は局長級ポストで、豊洲移転案件を統括する職責を担う。今日の混乱について何ら反省の弁もなく、悠々自適の天下り生活を謳歌していることには、釈然としないものを感じなくもない。どれほどの待遇なのか。元東京都副知事で、明治大大学院教授の青山やすし氏によれば、

「一般的に再就職先では、局長時代の7~8割の給与をもらえるはずです。年収は1000万円を超えているのではないでしょうか」

 疑念を抱かざるを得ない天下りもある。都は豊洲市場新設を巡り、2011年8月から14年2月にかけ、施設建設などで7件の大規模工事を発注した。大手ゼネコンを頂点にする7つの共同企業体(JV)が受注し、契約金額は計約1650億円にも上る。一方で10年8月から昨年7月までに、都の課長、部長級職員14人が鹿島や大成建設など、これらのJVに参加する10社に再就職していたのだ。都庁担当記者が批判する。

「ゼネコンに天下ったのは、都市整備局市街地建築部長や下水道局建設部長などです。しかも豊洲の主要建物3棟の入札には、各々一つのJVしか応じず、そのうえ予定価格の99%超で落札している。談合や予定価格の漏洩を疑わざるを得ず、天下りが関係しているのではと訝(いぶか)りたくもなります」

 石原元知事が言い放った「東京は伏魔殿だ」という言葉だけは正しかった。

「特集 地下に溜まった怪しい強アルカリ水! ピラミッドより謎多き豊洲の巨大建造物! 意味不明が多すぎる『豊洲のパンドラ』20の疑問」より

「週刊新潮」2016年9月29日号 掲載

新潮社

最終更新:10/4(火) 11:41

デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売
「新潮45」毎月18日発売

「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。