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ゲームといっても難解で奥が深い(立川談笑、らくご「虎の穴」)

NIKKEI STYLE 10/3(月) 7:00配信

 お題は「ゲーム」。お弟子たちが書きやすかろうと思って、大した理由もないままに設定したテーマでした。ところが、「ゲームって、なんだろう」と軽い気持ちで調べ始めたところ。意外や意外、得体のしれない迷宮に入り込んでしまいました。さあ、「ゲーム」という名のダンジョン(地下室)にいっしょに潜ってみましょう。迷子にならないように気を付けて。

【ダンジョンその1】

 「ゲーム」の実質を見つめてみると、とにかく範囲が広いんです。たとえば今「ゲーム」と言ってパッと思いつくのは、「ポケモンGO」だったりのゲームアプリとか、PSやDSといった携帯ゲーム機あるいはTVゲームですよね。昔は電子ゲームなんて称した、コンピューターやインターネットを介した遊びのことを「ゲーム」。私もそう思います。でもその一方で、野球やテニスもゲームなのです。将棋やチェスも、そう。日曜夕方の「サザエさん」エンディングでのジャンケンなんてもう、ゲーム感満載です。

【ダンジョンその2】

 じゃあ、「そもそもゲームとは何ぞや」。調べてみました。ものすごくザックリ言うと、「人と人とが関わって優劣を競う遊びが『ゲーム』」なのだ、と。ほほう、なるほど。さらに、似て非なるものとして「パズル」や「レクリエーション」という指摘もありました。深呼吸して心を落ち着けます。……ううむ、やっぱりわからん。
 「パズルって、ゲームじゃなかったのか!?」
 ひとり静かにパズルと向き合うのは、人対人の丁々発止ではないということで「ゲーム」の範ちゅうからは外れるということでしょうか。納得いかんなあ。とりあえず、携帯アプリのショップでは「ゲーム」のカテゴリーに「パズル」が入ってる気がしたので、ちょっとだけ勝った気持ちでここはあえてスルーします。
 

【ダンジョンその3】

 では、人対人の争いであるなら、ボクシングの試合は? 「ゲーム」ではなくて「マッチ」ですよね。息詰まる相撲の取り組みを目の当たりにして「いやあ、いいゲーム」だった。って、これはありえません。何かを軽んじるような。「ゲーム」と「マッチ」の二つの言葉の間には、真剣さというか、気楽さと切実さの狭間(はざま)みたいなものが微妙に、しかも明らかに感じられます。それなのに明確な境界線は残念ながら見つかりません。ああ、歯がゆい。

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最終更新:10/3(月) 7:00

NIKKEI STYLE

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