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東京五輪向け夜景のライトアップ演出へ照明事業強化

NIKKEI STYLE 10/3(月) 7:00配信

 ウシオ電機の子会社で発光ダイオード(LED)電球メーカーのウシオライティングは、ビルや構造物のライトアップに役立つ景観照明事業に力を入れる。全国の橋や鉄塔の夜景観賞のほか、東京五輪・パラリンピックを控えて首都圏で新設が相次ぐビルの光の演出の需要を取り込む。景観照明の売り上げを2020年までに現状の3倍となる30億円程度に伸ばす。
 営業面では、首都圏を中心に都市再開発で増加しているビルや商業施設の運営会社や、橋などを照らして観光客を呼び込みたい地方自治体を照準にする。このほど長崎市の稲佐山山頂電波塔をライトアップするためのLED投光器を提供した。こうした実績をアピールしながら、企業や自治体に営業する。
 宿泊施設への営業も注力する。ウシオライティングでは過去に宿泊施設に強い商社を合併した経緯がある。これまで景観照明に関しては重点的には営業を進めてこなかったが、訪日外国人の増加などを背景に宿泊施設でも投資需要があるとみて受注を目指す。
 営業とともに技術も磨く。景観照明は独自のソフトウエアによって季節やイベントごとに光の色を変えるなど、LEDを最適に制御するシステムが中核を成す。ウシオライティングはプログラミングに精通する人材を数人採用した。デザイン事務所とも協力し、個別のビルや橋などにあわせた企画力も強化している。
 将来はレーザーなどウシオ電機が開発している光源も活用する。景観照明の幅を広げる。
 LED電球は競争が激しくなっている。ウシオライティングは東日本大震災以降、電力使用量削減のニーズを受け、白熱電球から省エネ性能にすぐれるLED電球の開発・販売にかじを切った。企業の節電活動による特需をつかみ、一時、売り上げが急伸した。
 ただ価格競争が厳しい上、白熱電球の40倍の寿命を持つため、置き換え需要が少ない。同社では現在、LED電球の売り上げは白熱電球のときの3割まで下がっているという。
 打開策として、LEDの付加価値を高める景観照明事業を拡大する。同事業の売り上げは現在、約10億円とみられるが、20年までに30億円程度に伸ばす。
(ゼンフ・ミシャ)
[日経産業新聞2016年8月31日付]

最終更新:10/3(月) 7:00

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