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辻 発彦氏の新監督就任を発表した西武。「守備の人」で、予想される2017年オーダーとは

ベースボールチャンネル 10/3(月) 21:50配信

辻監督「気持ちが前に出る選手を作っていきたい」

 埼玉西武ライオンズは3日、所沢市にある球団事務所で記者会見を行い、辻発彦氏の新監督就任を発表した。

 監督を受諾した辻氏は「まさか自分に監督の要請が来るとは思っていませんでしたが、野球をここまでやってきて今の自分があるのはプロにスカウトしてくれた西武です。何とか恩返しをしたい想いです」と古巣への情熱を語った。さらに「低迷しているのが現状ですから、最大限にチームが力を発揮できるような環境を作りたい」と意気込んだ。

 辻監督に求められるのは今季101個の失策を記録した守備面の改善であろう。今季、守備で落とした試合が多かっただけに、そうした見方は強い。ただ、辻監督は自身への期待を受け入れつつ、持論をこう語った。

「101個のエラーをしたといっても、僕はその内容を知りませんからね。送球エラーなのか、捕球エラーなのか。その中身を見て行かないといけない。それは秋季練習で見極めてアドバイスをしていきたいですね。ただ、エラーはつきものですから、俗にいう攻撃的なエラーは構わないよという気持ちでやらないといけないのではないかと思います。気持ちが前に出る選手を作っていきたいです」

 会見やその後の囲み取材を聞いていて感じたのは、辻監督はただ自身の現役時代、守備が上手く気持ちの強い選手だからといって、そこにこだわる風ではなかった点だ。監督を要請した鈴木編成本部長も「守備面だけではなく、走塁面も今季は良くありませんでしたし、監督は様々なことを経験されているので、作戦面での期待もしています」と話している。「1点にこだわる野球。いかにして1点を獲るか、いかにして1点を守るかというところですね」と辻はきっぱりと言い切っていた。

来季の予想オーダーとは

 ここで気になるのは、辻監督が就任したことによるチーム構成をどうしていくかだ。

 今季の西武は、特に終盤戦、攻撃的なオーダーを組んでいた。試合終盤に守り切れない試合を展開するならばと前半戦を反省して、後半は打ち勝っていく野球を目指すオーダーを組んでいた。

 では、辻氏の就任でそれらがどう編成されていくのだろうか。現在のチーム構成を見ていると、打撃面では振れるものの、守備面では課題のある選手。守備面では長けたものを持っているが、バッティングに課題がある選手という両極端な構成になっている。その中で今季は攻撃的なオーダーを組んでいたが、その中で辻監督はビジョンとして、「守備重視にしていくために、守備力のある選手を起用していくのか。今いる選手を起用しながらベースを上げていくのか」。それについて尋ねると、こう答えた。

「見ている限りでは、(今のメンバーは)確立されていますよね。その彼らの(守備の)技術論が上がってくれば安心して見られると思うんですけどね。投手の守備しかり、内野守備しかり、守備は勝敗を左右しますので、そこでどうかなっていうときには手を打たないといけないのかなと。打てないけど、守りがしっかりしている選手を使おうという気持ちになるかもしれないです。それ以上に打ってくれればいいけど、打つ方は水物ですから。いい投手が来たら、打てる保証はありません。守りが大事になってくるとは思っています」


 まだ戦力を把握できないため、すぐのイメージは湧かないだろうが。今季のメンバーを振り返りつつ、攻撃型、守備型のチーム構成を予想してみた。


【2016年のオーダー】

1番(右)金子侑

2番(中)秋山

3番(二)浅村

4番(三)中村

5番(一)メヒア

6番(指)森

7番(左)栗山

8番(捕)炭谷

9番(遊)呉

(寸評) 開幕時と終盤戦の好調時のオーダーでメンバーを振り返ってみた。捕手は炭谷にしているが、終盤は森の起用も多かっため、もう1パターンは考えられる。炭谷を外して、DHにメヒア、一塁に山川を入れるオーダーも今季は多くみられた。


【守備的オーダー】

1番(中)秋山

2番(遊)永江

3番(二)浅村

4番(三)中村

5番(一)メヒア

6番(指)森

7番(左)栗山

8番(捕)炭谷

9番(右)木村


(寸評)長く空きのレギュラーポジションになった遊撃手には永江を入れた。これまでの出場機会が少ない分、それほど多くは知られていないかもしれないが、永江の守備力は、12球団屈指というほど推せるレベルだ。チームが守備的になるのであれば、彼は外せない。そして、捕手には炭谷だ。辻監督も会見で「いいキャッチャーは(球界に)そう多くいない。中日でも、苦労したんです」と語っていた。炭谷のインサイドワーク、スローイング、キャッチング、ゲームコントロール。外す方がリスクだ。また、右翼は盗塁50を超えた金子侑ではなく、木村だろう。金子は守備面では足を生かせないタイプ。スローイングも強い球が投げられないから守備型のチームには向かない。



攻撃的オーダー

1番(右)金子侑

2番(中)秋山

3番(捕)森

4番(二)浅村

5番(三)中村

6番(一)メヒア

7番(左)栗山

8番(指)坂田(山川)

9番(遊)吉川(中京学院大 ドラフト指名)

(寸評)今季終盤のメンバーをベースにしながら、DHには坂田を入れたが、山川との併用も考えられる。長い期間、レギュラーが定まらない遊撃手には、大学トップクラスとして注目の吉川尚輝(中京学院大)を指名することで解決したい。単独1位指名なら獲れるはずだ。。彼の規格外の潜在能力は攻守ともに粗削りだが、攻撃的スタイルと打ち出すのなら、持ってこいの存在だ。



氏原英明

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:10/3(月) 21:50

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