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レッズに完敗。「勝負弱くなった」ガンバに立ち直る術はあるのか

webスポルティーバ 10/3(月) 16:27配信

「なんとなく”勝負弱く”なってきた。簡単に失点する場面が多いんでね」

 テレビ中継のゲストに招かれた岡田武史氏(日本サッカー協会副会長)がキックオフ直後、ガンバ大阪についてそんなふうに言及したが、そのとおりの内容になってしまった。

【写真】上昇のきっかけを掴みたい長谷川健太監督

 セカンドステージ第14節、同ステージでの逆転優勝に望みをかけ、首位・浦和レッズとの対戦を迎えた3位のガンバだったが、開始6分に左サイドから鮮やかに攻略されて先制されると、その後も強烈なパンチをまともに喰らい続けた。DF丹羽大輝を中心に必死に跳ね返しても、クリアを次々と拾われ、波状攻撃を浴び続ける。その様子は、まるでショベルで土を掻き出したそばから、その土を穴に戻される罰ゲームでも見ているようだった。

「ミーティングで(長谷川健太監督から)、最初からいかないと(昨年の)ナビスコカップ決勝の鹿島アントラーズ戦のようになる可能性がある、と言われていたんですけど……」

 試合の入り方についてそう悔やんだのは、MF倉田秋である。同じく埼玉スタジアムを舞台にした1年前の大一番でも、開始直後からラッシュを食らって0-3と大敗し、タイトルを逃している。その悪夢を再現するような内容だった。

 左腿(もも)に負傷を抱えながら先発したMF遠藤保仁は、「自分たちのミスが多かったし、あまりにラインが低いというか、全体的に後ろに下がってしまった」と振り返ったが、ラインを高くできない事情もあった。ディフェンスリーダーの丹羽が説明する。

「コンパクトにするのが健太さんのサッカーなので、もちろんラインを上げることは頭の中にありますが、相手がフリーでボールを持っていては、ラインは上げられない。プレッシャーをかけられているのかどうか、状況を見てラインを設定するしかなかった」

 全体的に後ろに下がっているから、効果的なプレスをかけられず、プレスがかかっていないから、ラインを上げることができない――そんなジレンマに陥っていたのだ。

 さらに、準備の段階にも問題があった。長谷川監督が明かす。

「(遠藤と井手口陽介の)ダブルボランチのところに、柏木(陽介)と阿部(勇樹)がきていたので、それはちょっと想定外だった。どちらかはくるだろうと思っていたが、二枚とも潰しにこられて。(相手が)あそこにくると(うちの)前線は空くんですが、そこでもなかなか起点ができなかった」

 しかしながら、レッズにとって今季のベストゲームと言えるファーストステージの川崎フロンターレ戦、その際にも柏木と阿部が相手のダブルボランチ、中村憲剛と大島僚太に激しいボール刈りを仕掛け、彼らを機能不全に陥らせて完勝を飾っている。そこまでスカウティングができていれば、「想定外」ということはなかったのだが……。

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最終更新:10/3(月) 17:43

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