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マカヒキ負けた。名門の見事なチーム戦を見せつけられた凱旋門賞

webスポルティーバ 10/3(月) 21:15配信

短期集中連載・海外馬券発売開始! 2016凱旋門賞(6)

 95回目にして、初めてシャンティイ競馬場で行なわれた凱旋門賞。太陽を隠していた薄い雲がちょうど晴れたとき、勝負は佳境を迎えた。最後の直線、2番手から前を伺うオーダーオブセントジョージとポストポンドの、ほんの僅かな隙をこじ開けて一気にファウンドが踊り出る。あっという間に突き抜け、後続を一気に引き離す。追ってくるのは僚馬のハイランドリール。その内ではこれまた僚馬のオーダーオブセントジョージが粘り、ポストポンドを交わして猛追してくるシルジャンズサガに耐えている……。

【写真】調教過程ではこんなに順調だったマカヒキだが……

 しかし、ファウンドの伸び脚は止まらない。今年に入ってGIで5戦連続2着の鬱憤を一気に晴らすかのように、2分23秒61のコースレコードで駆け抜けた。2、3着も同じくクールモア(※)勢のハイランドリール、オーダーオブセントジョージ。人気のポストポンドは一旦、先頭に立つ気配も見せたが、ゴール前で失速して5着。日本から挑戦したマカヒキは14着に敗れた。
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 今年はロンシャン競馬場が改修のため、シャンティイ競馬場での異例の代替開催。それに象徴されるように、異例ずくめの凱旋門賞となった。

 まず定説とも言われていた「3歳有利」が完全に崩れたことだ。出走16頭中、6頭が3歳馬で、しかもマカヒキ、レフトハンド、ハーザンドといった面々は上位人気にも推されていた。それにもかかわらず、上位7頭までが古馬で、3歳馬で最先着を果たしたのはハーザンドのペースメーカーであるヴェデヴァニを除いた5頭の中で最も人気のなかったドイツのサヴォワヴィーヴルで、スタートの出遅れから直線で猛然と挽回しての8着だった。

 また、シャンティイの2400mは右回りであるが、コースの形状がやや特殊で、スタートしてすぐに左に反るようにカーブを切る。外枠が不利と言われるシャンティイでも、立ち回り次第で外枠の馬がスルスルと内に潜り込むことができる。

 さらに、馬場は先行有利の高速馬場。前日から「緩い」という関係者のコメントが聞こえていたが、馬場状態を表すペネトレメーターの数値は3.0。これは緩いどころか、むしろ硬い部類だ。それを如実に表すかのように、前半に組まれたふたつの2歳マイルGIでは、それぞれ1分35秒台の決着と、フランスの馬場を考えれば相当に速いものとなっていた。しかも、前日から前に行った馬が最後まで粘り、中段から後方でレースを進めた人気馬は、ことごとく人気を裏切っていた。シャンティイはむしろロンシャンよりも「乾きにくい」馬場だ。それでいてのこの状況なのだから、いかに馬場を読み切ることができるかが、レースの命運を握ったといっても過言ではない。

 これに見事に対応しきったのが今回上位を独占したクールモアの3頭で、ハイランドリール11番枠、ファウンド12番枠、オーダーオブセントジョージは大外16番枠と、枠順だけ見れば悲観的にもなりそうなところを、3頭の人馬がそれぞれに、それぞれの役割を完璧に果たしながら、最高の結果を導き出した。

 まずはそれぞれのスタートだ。発走してすぐ、コースを外側に向かうところで、オーダーオブセントジョージがすぐ内のレフトハンドとマカヒキに接触。そこで、鞍上のフランキー・デットーリ騎手は馬群から外に離れた場所に馬を誘導した。接触したことで気の立った馬がここで馬群に取り付いていくと、折り合いを欠くことに繋がりやすい。馬群から離すことで、まずは落ち着かせたのである。

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最終更新:10/4(火) 0:12

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