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【日本代表】キレキレのドリブルだけじゃない。代表で苦杯を舐め続けてきた齋藤学が見せる〝違い″

SOCCER DIGEST Web 10/3(月) 12:00配信

持ち味のドリブルだけでは、この群雄割拠の代表では生き残っていけない。

 10月2日、ロシア・ワールドカップのアジア最終予選、イラク戦とオーストラリア戦に臨む日本代表が、さいたま市内でトレーニングを行なった。

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 宇佐美貴史と武藤嘉紀の負傷により、追加招集となった齋藤学らこの日集まった12人が、前日のリーグ戦の疲れを癒すかのように、ボール回しなど軽めの調整メニューに汗を流した。
 
 齋藤は前日の甲府戦で2ゴール・2アシストを決めるなど、最近のリーグ戦でハイパフォーマンスを見せている。追加招集とはいえ、今〝キレキレ″のドリブラーにハリルホジッチ監督から声がかかったのは当然と言える。
 
 その切れ味鋭いドリブルが最大の特長の齋藤だが、これまでも5試合・1得点と少なからず代表での戦いを経験しており、「持って仕掛けることは自分の良さ。だけど、仕掛けられる選手はほかにもいるし、もっといろんな良さを持っている人たちがたくさんいる」と、レベルの高さを把握している。
 
 そんな齋藤が「違いを見せていきたい」と語ったのは、最大の特長であるドリブルではなかった。
 
「取った後の攻撃にいくスピードとかはすごく早いし、(奪われた時も)そこから切り替えて、高い位置で取りに行くとか、そういう切り替えの速さがある」
 
 ハリルジャパンのサッカーをこう分析する齋藤は、続けて、そのサッカーに対しての自信ものぞかせた。
 
「切り替えとかの部分は自分の良さもあるので、そこでの違いは見せていきたい」
 
 2014年のブラジル・ワールドカップの本大会のメンバーに選ばれるも、出場できず。今年3月の2次予選に追加招集された際も、出場機会はなかった。

 そうした憂き目を味わってきた齋藤だからこそ、持ち味のドリブルだけでは、群雄割拠の代表では生き残っていけないと感じている。

仕掛ける姿勢を貫いた結果、「この(代表の)場に来られた」

 そうは言っても、ドリブルという特長を出さないわけではない。あくまでも齋藤の最大の武器はどんな相手にも強気に仕掛ける姿勢だ。
 
「マリノスの状況的にも、やっぱり自分が仕掛けることで何か変化を加えられると思っていたので、そういう部分ではすごく責任感をもってプレーできている。取られることはありますけど、それでも何度も仕掛け続けるという姿勢が、こういう(代表という)ものにつながっていると思うので、それは変わらずやり続けます」
 
 評価されたのは、仕掛ける姿勢であることは、本人ももちろん自覚している。これまで声はかかれども、満足なプレータイムを与えられずにいた。それでも何度も立ち上がってきた齋藤だからこそ、今回の代表戦に賭ける意気込みは相当強い。

「同年代で、キヨ君(清武弘嗣)もそうだし、(酒井)高徳とか(酒井)宏樹とか、サコ(大迫勇也)もそうだし、(山口)蛍とか(原口)元気とかも、みんな海外に行って、代表にずっといて、見ていて悔しいなという想いはある。

 でも焦ってもしょうがないので、しっかりと自分の道を進んでいこうと思ってやってきて、やっとこうやって、追加招集ですけど、ここの(代表の)場に来られたので、しっかりと今回、自分のポジションをとれるようなものを見せなきゃいけない。
 
 慌てずに、Jリーグ゛でやっていることと変わらずのプレーをしなきゃいけない。まあ、それ以上は出ないと思うけど、楽しみですね」
 
 出場機会を得られなくても、何度も仕掛け続ける姿勢を貫き、再びチャンスを掴んだ齋藤は、日本代表のサバイバルを勝ち残れるか。J屈指のドリブラーの成長した姿と、新たに見せる〝違い″に期待したい。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

最終更新:10/3(月) 12:00

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