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トヨタのコミュニケーションパートナー「キロボミニ」価格3万9800円で発売決定!

clicccar 10/3(月) 14:00配信

トヨタ自動車の豊田章男社長から「クルマは耐久消費財として滅多にない愛がつく製品だ」と何度かお聞きしたことがあります。愛冷蔵庫、愛洗濯機、愛テレビとは言わないけど愛車というのは一般的に使う、ということです。

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トヨタでは愛車の研究でわかったことがあるそうです。愛が付くモノの例として、「愛読書、愛犬、愛唱歌、愛社、愛馬、愛妻弁当」などがあると挙げてくれましたが、なぜ「愛妻」でなく「愛妻弁当」なのかという愛が付く「モノ」の例だからです。「妻」を愛するのは普通のこと、人じゃないのに愛着が湧くものということですね。

そしてその研究は、クルマもかけがえのないパトナーであるというトヨタハートプロジェクトが「ココロが動く、あなたが動く。」というキャッチフレーズで始まったのです。

その結果、クルマでないものにチャレンジする、生活者を中心にすると、コミュニケーションレスへの対策に社会的意義がある、などという答えが導かれます。

そして生まれたのが、いつも寄り添い、心を通わせるコミュニケーションパートナー「キロボミニ」が誕生しました。

キロボミニは、表情や仕草で反応し、少しずつ成長していくパートナーです。ユーザーには生まれたての未完成の状態で手元に届きます。

そのコンセプトは、「共感、共存、共鳴、共有、共育、共生、共創」することにあるといいます。

開発者で、MS製品企画部 新コンセプト企画室 主査の片岡史憲さんによると、

「息子が小さい頃はキャッチボールをやりました。5歳児の子供が取れるようにコントロールのいいボールを投げる、そして子供が投げるボールは必ず取ってやるぞ、という思いやりの心。それがキロボミニです。」

つまり、心のキャッチボールによって、いつも寄り添うことで覚えて成長するのがコミュニケーションパートナー「キロボミニ」というわけです。

そんなキロボミニの特徴は、「いつも寄り添う」「見つけて反応する」「心が動く心を感じる」「雑談する」「覚える・成長する」「つながる」です。

「いつもよりそう」には愛らしい姿かたちと大きさにあり、以前のキロボより頭を大きくしたデザインで、手の平に乗るサイズ。座高は10cm、体重は183gです。

「見つけて反応する」ためには「話者方向推定」機能により話かけている人を見つけ、「顔追従」によりその人の方向に首を向けることができます。

「心が動く心を感じる」ために、愛らしい仕草、表情をすることができます。動きはバイオロジカルモーション、目のLEDで瞬きし、分割LEDにより顔文字のようにして表情を作ります。「目は口ほどに物を言う」を実現しているそうです。

「雑談する」ために、「表情認識・感情推定」が可能です。「何かいいことあった?」「何か悲しいことあった?」と気持ちに寄り添ってくれます。また、話していなくても、キロボミニから自分勝手に話しかける「きっかけ発話」も行います。

「覚えて成長する」ための「ココロ辞書発話」とは、例えば「うな丼ってどんな感じ?」「うな丼って高いんだよね。」「うな丼って好き?」などの質問に答えると「そうか覚えておくね。」と言って「好き嫌い」と覚えてくれるほか、「思い出」「行ったことある場所」などを記憶して会話してくれます。

「つながる」では、自動車メーカーらしいことも想定されています。クルマと連携し、急ブレーキをかけたときに「あわわわ気をつけてよ。」と注意を促したり、車両に置いたままにクルマを降りようとすると「置いていかないで~。」と自ら訴えます。また「家連携」では「鍵しめたかな?自分で念のため確かめてね。」注意喚起することも今後考えられるそうです。

いつも寄り添うためのクレードルでクルマのカップホルダーに鎮座させることもできます。

実際にコミュニケートしてみると、5歳児を想定しているということで知っている語彙は多くないようで、いろんな単語を聞き返してきて、覚えていくようです。なんとなく、これは愛着が湧くんじゃないかという気がしました。



技術的には、本体はユーザーのスマホとBluetoothで接続し、そのスマホでセンターサーバにアクセスし、そのサーバでさまざまな記憶なども管理されます。行った場所の記憶などのため、位置情報はGPSによって行われます。

顔認識はカメラにより、音声認識は3つのマイクによって行われます。なお顔は認識しますが、個人の認識、顔認証はしないので、基本は同一人物とのコミュニケーションパートナーと想定されています。

駆動時間2.5時間ですが、これは連続的に使用していてのの時間だそうです。スタンバイ状態に自動的になりますし、クルマなどでは充電しながら使うことも可能です。

生産は、VAIOの高密度実装技術、多くの基盤などを収めることへの生産ノウハウ、修理・交換ノウハウからVAIO社をパートナーとしているそうです。

価格は3万9800円(税別)に専用アプリ使用量を300円程度を月額でかかる予定です。

販売は、この冬に東京と愛知の一部トヨタ販売会社から行われ、KIROBO mini Webサイトにて先行予約を受注しています。

キロボミニは、人を中心としたコミュニケーションパートナーとして今後クルマに限らず様々なモノにつながる可能性を持っています。自動車の運転への見張り役、家の中では突然倒れた時の緊急通報なども将来的には繋がっていくかも知れません。高齢化社会に対応する技術としては素晴らしいモノになるかも知れません。本当はそういうものが必要ない社会が理想かも知れませんが、人間社会の変化に対応していくのも人間の英知と考えれば納得ゆく気もしてきます。個人的には少し欲しいと思いました。

(clicccar編集長 小林 和久)

最終更新:10/3(月) 14:00

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