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家計簿は未来を明るくする ネガティブイメージ間違い

NIKKEI STYLE 10/4(火) 7:00配信

 今月のマネーハック、お題は「家計簿」です。家計簿というと古くて面倒なイメージがあるかもしれません。マネーハックで発想を転換し、活用の幅を広げましょう。

■家計簿という古い概念ほどマネーハックしがいがある

 毎月の個人の家計について、帳簿をつけてその出入りを管理する家計簿の始まりは古いものです。
 家計管理を伴う近代的な家計簿については、ジャーナリストであり教育家の羽仁もと子さんが明治37年(1904年!)に考案したといわれており、今でも婦人之友社から出版されている家計簿はその基本が引き継がれています。
 家計の収支について記帳をするという観点では、歴史学者の磯田道史さんの「武士の家計簿」というベストセラーがあったように、もっと時代をさかのぼることができます。こちらは江戸時代のエピソードでしたが、家計簿という感覚はかなり古くからあったようです。もしかすると、紙と筆が一般に利用できるようになったかなり昔までさかのぼることができるかもしれません。
 これほど古い概念である家計簿が、IT(情報技術)とフィンテック(ITと金融の融合)の世界に生きている私たちにも有効かといえば、その答えはイエスです。
 むしろ、家計簿という古い概念(言葉も古いですよね)こそ、マネーハックが題材としたいテーマです。

■家計簿について回るマイナスイメージは強い

 最初にまずマネーハックしてみたいのは家計簿のイメージです。おそらく、ほとんどの人の家計簿のイメージはネガティブなものだと思います。
 思いつくままにあげても「ガマン」「反省」「苦痛」「苦労」「失望」といったイメージではないかと思います。
 昔の映画やドラマでは、暗い電球の下、質素なテーブルのうえで家計簿を記帳しているというシーンがよく登場しました。数字が合わずに小銭を何度も数え直したり、財布を何度も確認したりして、最後はため息をつく(このままでは赤字になるので)という演出もされていました。やっぱり家計簿にはマイナスイメージがつきまといます。
 家計のやりくりに余裕があるときではなく、余裕のないときにこそ家計簿をつけようとしますから、なおさら家計簿のイメージは暗いものになってしまいます。
 しかし、そういう発想にとらわれてしまうのは家計簿の役割を半分しか理解していないことになります。

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最終更新:10/4(火) 7:00

NIKKEI STYLE

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