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パートの社会保険、新しく発生した「106万円の壁」をめぐる3つの誤解(加藤梨里 ファイナンシャルプランナー)

シェアーズカフェ・オンライン 10/4(火) 4:57配信

今月からパートタイム労働者の社会保険の適用枠が拡大されました。労働時間や収入など次の5つの要件すべてに該当すると、パートであっても勤務先で健康保険と厚生年金(あわせて社会保険)に加入することになります。

1. 労働時間が週20時間以上
2. 1カ月の賃金が8.8万円(年収106万円)以上
3. 勤務期間が1年以上見込み
4. 勤務先が従業員501人以上の企業
5. 学生は対象外

上記のうち2番目の収入要件が年収106万円であることから、「106万円の壁」ができたともいわれています。

ただ、これは単純に「年収106万円以上になると社会保険に加入しなければならなくなる」わけではありません。「106万円の壁」という言葉が独り歩きをして、「もう106万円以上稼げなくなってしまう」「もう夫の扶養に入れなくなってしまう」と不安を感じた人から、筆者も相談を受けることがありますが、詳細を正しく理解していない人が多いようです。

そこで、「106万円の壁」の3つの誤解について解説します。

■1.年収106万円以上になるとすなわち社会保険に入らねばならないという誤解
これまで、パートタイムで働く人が社会保険に加入するのは、所定労働時間が通常の就労者のおおむね4分の3(おおよそ週30時間)以上のみが要件とされていました。労働時間が超えなければ、年収はいくらであっても勤務先で社会保険に加入する義務はありませんでした。パートで働く場合、かりに時給1,000円で週30時間働くと月収は12万円、年収にして144万円ほどです。労働条件が多少違っても、パートなら結果的にそのあたりに落ち着くことが多いですが、収入自体が社会保険の加入を左右することはありませんでした。

今回、収入要件が加わったことで「106万円」という数字が強く意識されているようで、筆者のもとにも「もしパート年収が106万円を超えてしまったらどうなるの?」との相談が相次いでいます。

ですが、年収106万円以上になっただけで、すぐに社会保険に加入しなければならないわけではありません。

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最終更新:10/4(火) 4:57

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